ポポロ通信舎

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合併を止めた大泉町(2)【審判】

2009年05月21日 | 地域・合併問題
きょうから裁判員制度がスタート。
司法の場が法律専門家から「国民主役」の動きになってきました。
先の市町合併についても町の行政専門家から「町民主役」の形で審判が
示された感じです。

私は合併問題が浮上してからは、さいたま市との合併に反対した上尾市の
過去の運動に着目してきました。
上尾市は、全国で初めて住民投票条例を制定。2001年7月に「上尾市と
さいたま市の合併を問う住民投票」を行いました。

○上尾市
反対 6万2382票(58.3%)
賛成 4万4700票(41.7%)

今回の大泉町の町長選挙は、直接的な住民投票ではありませんでしたが
しいて合併賛成(前町長得票)と合併反対(新町長得票)として見ると。。

○大泉町
反対 1万1953票(59.0%)
賛成   8310票(41.0%)


実に似た%数値となりました!
しかしこの間の選挙戦を取り巻く状況は上尾市とは大きく異なっていました。

上尾市の場合は
①上尾市長が合併に反対
②市議会議員も反対派が過半数
③市職員の労働組合も反対

ちなみに上尾では賛成・推進派のリーダーは商工会議所・会頭。

大泉町の場合は、上記①②③すべて期待できず。
少なくとも町職労組の態度は、どうであったのか一般町民には何も
伝わってきませんでした。上尾の場合は市職労が随時、独自に市政
分析をし、「“ア”すへの“ゲ”んき“オ”くります」報告書を市民
へ発信していました。

条件的にはとても厳しい中、大泉町では、反対の流れが見えにくく
このままでは「尾島、新田、藪塚と同じ運命になるかな」との声が
当初、巷では聞こえてきました。
しかしさいご頼りは、

正義感から立ち上がった候補者! そして審判するは町民大衆!

主権在民の「裁判員制度」発足の日、町の将来を最終審判するのは
そこに住む「町民」の力であることを改めて知る思いでした。

(写真:大泉町役場玄関)



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