ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

ナガサキ もう一つの「原爆ドーム」

2013年08月09日 | 研究・書籍

きょうは長崎への原爆投下68回忌です。

『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム』高瀬毅著を読んでみました。本書は2009年に発行され直後に読んでいますので再読ということになります。

「怒り」の広島に対して「祈り」の長崎。原爆ドームのある広島に比べて、見るべき記念となる遺構のない長崎。

実は長崎にも「もう一つの原爆ドーム」に相当する遺構はあったのです。被爆した浦上天主堂。そこには顔半分が黒く焼け焦がれたマリア像。首が吹き飛んだ聖母像もあった。しかし廃墟となっていた浦上天主堂そのものも取り崩してしまった・・。市議会は全会一致で保存を可決。当初、当時の市長も保存の気持であったが、なぜか米国から帰国して心変わり・・。長崎は日本初の姉妹都市を米国セントポール市と結ぶ。それもセントポール市からの強い提案だった。
なぜ長崎原爆忌は広島に比べてインパクトが弱いのか、その謎が推測できる本でした。

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きょうの一曲はシャドウズ(英国)のビッグコンサート。眼鏡のリードギター、ハンク・マーヴィンの容貌は変わらない。夏の夜長にどうぞ。The Shadows - Instrumental Show

ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」
高瀬 毅著
平凡社
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