ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

トム・ハンクス主演『ビッグ』 光る、こども心

2009年07月09日 | 映画・芸能
こどものハートを持った大人の魅力。
南の島の酋長の演説集『パパラギ』でも、欲の無い見方、純真な言葉は
俗世間の拝金なあかにまみれている文明社会、大人社会に対して清涼
なものを感じさせ、心に響くものがあります。

物語は、
ある朝、12歳の少年が目覚めたらオトナ!(big)に変身。
終章は特に感動的でした。恋人と別れを告げて、オトナから元の少年に。
浦島太郎の逆のようなストーリー。

オトナになってしまった主人公ジョッシュは、おもちゃ会社に就職して
こどもの発想で新商品を続々開発し、社長の目にとまり昇進する。
恋愛遍歴も仕事もバリバリの魅惑的なキャリアウーマン、スーザンは、
性的な下心の一切ないジョッシュに、これまでの男達にはない無垢な
ハートを感じ惹かれていく。。


かつてGHQの最高司令官、マッカーサー元帥は「日本はまだ12歳の少年だ!」
と形容したことは有名です。
これは当時としては屈辱的に感じたものですが、今では逆に日本は純真な
気持ちを持つ少年少女だと考えたら、これまたいかがなものでしょうか。

たとえば恒久平和を願う平和憲法。
オトナのbigな論理からしたら非武装など非現実的。しかし人類究極の理想が
そこに描かれているとしたなら、こどものピュアな平和な心を簡単に失って
よいものとは思えません。

「人種差別撤廃」の主張は日本が、英米が反対する中、少年の気持ちで?
世界に先駆け国際連盟に提案した歴史があります。
これなどは今日、平等化の夢(理想)が現実のものとなってきています。
ちょっと話が飛躍しましたが・・(笑)

トム・ハンクスの出世作というだけあってこの作品、なかなかの傑作です。
脚本はアン・スピルツバーグ(スティーブン・スピルバーグの妹さん)
なんとも遅れて次第に映画ファンになってきました。
それでは サヨナラ サヨナラ


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