介護関係の本を久々に手に取りました。
『サービス付き高齢者向け住宅経営 成功の条件』
著者は実際に介護看護事業所を経営している高木礼治さん(株式会社いこいの郷)。
サービス付き高齢者向け住宅、略して「サ高住」。この経営を成功に導く条件は
1.有料老人ホーム並みの厳しい基準で建てる
2.小学校区を意識して建てる
3.定期巡回サービス事業の拠点とする
4.生活・介護・医療との連携でサービスを充実させる
5.行政のバックアップを利用して人材を育てる
6.事業を通して地域雇用に貢献する
7.相続手続き支援はサービスの一部として備える。
8.成年後見人制度には士業とのネットワークで対処する
現在65才以上の夫婦のみの世帯と単身世帯を合わせると1000万世帯を超える。それに対してサ高住はわずかに11万戸。この分野の需要がこれから強く求められてくることは明らかです。ただサ高住の法制化は平成23年(2011年)に始まったものの翌年度には早くも、利用者の転居前の自治体が費用負担する「住所地特例」に改正されるなどまだまだ流動的。介護保険との連携とともにサ高住の中で質の悪い事業者は淘汰される時代・・、というがそう簡単に「淘汰」が進むとも思えません。
民間事業者が参入し易くなったサ高住ですが、これから先どうなっていくかが注目です。経営側の視点、つまりビジネスチャンスとしてみる高齢者増大社会は直接自分自身の問題でもあり興味がつきません。本書が「幻冬舎」から出ているところも妙に時代的です(笑)
サービス付き高齢者向け住宅経営 成功の条件 | |
高木礼治 著 | |
幻冬舎 |
【きょうの動画】=女性社会派ロックバンド、新月灯花。東北の被災地にて月例で演奏活動。教育問題や放射能災害を題材に歌う。ルックス、パフォーマンスは魅力的です。
新月灯花
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