ポポロ通信舎

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東芝 不適切会計克服後は

2016年10月23日 | 原発震災・原発問題

下落が続く東芝の株価 375.5円(10/21)
「特設注意市場銘柄」の状態が1年以上も続いています。

歴代3社長が証券看視委から任意聴取のニュースが・・。

東芝 不正会計』(今沢真 著)を読み東芝の現在の問題点が良くわかりました。

トップたちの対立や監査法人の甘さなども指摘されますが、なんといっても経営戦略的な大きな誤算は、エネルギー(原発)事業の失敗にあると言えます。2006年に社運をかけて米国の原子力大手ウェスチングハウス(以下WHと略)の子会社化を進めました。GEからの沸騰水型原子炉が多い中、世界の流れは加圧水型に向かうという読みからWH社を買収。2006年といえば3.11原発震災の5年前。そのとき東芝は2020年までに原発130基を世界に拡大すると目論んでいた。

しかし収拾もままならない3.11の原発事故により、市場は一気に冷え込みWH社の経営も悪化。東芝はWH社の多額な減損を2年半以上公表を隠し連結決算にも反映させず東証のルールに抵触してしまった。

私は東芝には良いイメージを持っています。母が戦時中、川崎市の東芝に勤めていたこともあり子どもの頃から家には真空管ラジオ、乾電池、照明器具など東芝の製品で占められていた。1960年ごろ前橋市の商工会議所の屋上に「愛の鐘」が建てられました。そこでも親しみのある東芝のマークがありました。写真をご参照。当方のアルバムからです。ちなみに撮影カメラは愛機マミヤ35S。左下の手書きはマミヤ光機社のロゴ。小学生の頃はマミヤカメラに夢中でした(笑)

脱原発で事業再編を

東芝は、立ち直ってほしい会社です。それには思い切って原発部門=WH関連を整理すること。平和産業である電機メーカー本来の成長分野に注力、投資変更することです。原発事業は、一たび事故が起き製造物責任をまともに問われたならとても採算が取れるビジネスではありません。危い事業からは離れ、「原発の東芝」ではなく、あくまでも光る光る「電機の東芝」で勝負していただきたいと願います。

 

東芝 不正会計 底なしの闇
今沢真 著
毎日新聞出版

 

1986年CM 光る光る東芝の歌 東芝日曜劇場 坂口良子

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