「福島から250キロの東京郊外のスギから検出。年明けから“セシウム花粉”が飛散。ゴーグル&マスクで内部被ばく対策徹底を・・」(『女性自身』11/29、12/6合併号)
これまで大気中の放射線量の測定に傾注していましたが、外部被ばくとともに内部被ばくにも目を向けなければならないことを遅まきながら感じています。私たちは毎日、口にしている食品の放射能汚染にどう対処したらよいのでしょうか。
当広場「子どもたちを放射能から守るために」で取り上げた菅谷(すげのや)昭氏が市長を務める長野県松本市の学校給食では、食材の産地表示と放射能測定を開始しました。松本市の食品基準値は40ベクレルです。(国の基準は500ベクレル)菅野市長が自身のチェルノブイリでの診察経験を生かし、安定ヨウ素剤の備蓄や給食の検査を徹底していることが評判になり、「移住するなら松本市」と言われるほどです。
高い日本の暫定基準値。セシウム137の規制値比較(1キログラム当たりのベクレル)
野菜 日本500 ウクライナ40
パン・パン製品 日本500 ウクライナ20
肉 日本500 ウクライナ200
魚 日本500 ウクライナ150
たまご 日本500 ウクライナ6
飲料水 日本200 ウクライナ2
牛乳、乳製品 日本200 ウクライナ100
(京都大学原子炉実験所 今西哲二さんの資料)
チェルノブイリの原発事故後には、内部被ばくをした子どもたちが、ガンや白血病を多発した例が報告されています。子どもに限らず大人にも健康被害を与えていることは自明のことです。いずれ日本人へも必ず影響が出ることでしょう。
自称“市民放射線測定隊員”としましては、食品の汚染を調べることができるガイガーカウンターをただ今物色中です。ただちょっと躊躇してしまうのは、もし高い数値が検出されたらどうしようかと思うからです。食品の場合ポンポン捨てるのはしのびない。かといってもったいないからとそれを食べることは迷ってしまうし、またどう処分したらいいものか新たな悩みを抱えることが予想されるからです。
そう考えますと食品測定というものは、やはり最終消費者が調べるのではなく、もっと上流の産地でしっかり行われないことには意味がないように思われます。正確に測定したらどの食品もNGで廃棄しなければならなくなったりしたら・・。今度は食べるものにこと欠くようになるのでは・・
私たちは、ほんとうにすごい事態に追い込まれてしまっています。しかし市民測定隊員としては、厳しい現実から目をそらしてはならないと思い内部被ばく測定に向け新たな作戦を練っています。
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PKC-107 放射線測定器 ガイガーカウンター |
GM管2本仕様 食品測定可能(ベラルーシ製) | |
COLIY |
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