goo blog サービス終了のお知らせ 

ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

いい老人 わるい老人 義憤はあるのか

2025年04月10日 | 研究・書籍
世の中には、老人がたくさんいる。
その老人には、「いい老人」と「悪い老人」に分かれる。
そんな分類をしたのが老人心理学者、鈴木康央氏の『いい老人 悪い老人』(毎日新聞社 2004年発行)。

本書では、「2025年」という年は、未来の区切りとして何回か出てくる。
「2025年には、60歳以上の老人が総人口のほぼ40%以上を占める」
最近では、その「高齢者」も65歳以上に基準が変わってきている。

「2025年までに60歳を迎える老人予備軍にはもっと強く生きなくてはつぶされる、締め出される、食べていけなくなる・・といった危機感があっていいだろう」
今、書が憂いた2025年、ちょうどその年になっている。さて、その予言はいかに?

「反戦老人」の項はおもしろい。
老人層の交代である。安保世代が老人になってデモも難なくやってしまう。
テロの本質は政治活動。それを戦闘行為で対決してはならない。行き違いをあえて選んでいるのが今のアメリカ。まことアングロサクソンは戦争好きだ。日本は加担してはならない、と元全学連闘士老人の弁・・。

20年前は、なだいなださんの老人党も怒りに燃えていた。

さて今日、悪い老人はどうだろう。いい老人には義憤があるが、悪い老人は政治や国際情勢にはほとんど興味を示さない。ひたすら自分の利益のためにせっせと陣地を築く。怒るのは自分の利益が損なわれたときだけ、義憤は感じない。

しかし、この20年でいい老人は増えてきているのではないだろうか。デモに集まる人たちが老人ばかりと揶揄されもするが、悲観することはないだろう。次の世代の老人予備軍に、どう引き渡すかは課題としても義憤にかられた、いい老人たちが変革のモメント
(回転量)になるならば・・。


老人予備軍=“パーソンズ世代“の「7色の義憤」に期待していま~す♪♪

義憤(ぎふん)】正義・人道の行われないことを憤(いきどお)ること。公憤
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

Personz パーソンズ 7 COLORS 1989
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 老人党は今・・ | トップ | 日本はミドルパワーで自立外交を »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

研究・書籍」カテゴリの最新記事