ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

リストラ大揺れ 三洋大泉

2011年11月08日 | 地域・一般

「リストラ 大揺れ 800人規模 大泉町に危機感」・・今日の毎日新聞群馬版の見出し。「全く情報が入らない」と斉藤直身町長は嘆く。40代の男性社員は「先が見えない。この上なく不安だ」・・三洋電機東京製作所の変わらぬ厳しい状況の記事内容。

この10月末、私の友人知人、数名が60歳定年を前に職場(東京製作所)を去った。これまでも再編、再編で配置転換、職種変更などのきびしい中、歯を食いしばって頑張って来ただけに、さぞかし心中は穏やかではなかったことと察せられる。

当広場に「三洋電機 リストラ 大泉」の検索だけで訪れる人が先月来、連日2ケタ更新が続く。ヒット数が高いのは注目を集めているあかしではあるが、リストラ関連でお越しいただいているのは、広場の住民としては複雑な気持ちだ。せっかくお訪ねいただいてもタイムリーな最新情報やアドバイスを持ち合わせているわけでもなく心苦しく申し訳なく思う。

ただ在職の皆さんには、出来るだけ辞めることを選択せずあくまで勤務継続を基本に職制と胸襟を開いて話し合っていただきたいと願います。組合員であれば労組ともしっかり相談してください。それでも「完全統合」が当座の大きな事業目標になっているだけにそう簡単に折り合いがつくとは限らない。きつい配置転換、他事業所へ異動、転勤も場合によっては受忍しなければないかもしれない。

「華麗なる転身」は多くはない

ビジネス書や経済雑誌などでは、転職を勧めるものや辞表を叩きつけ華麗なる転身を紹介しているものもあるが、現実はそう簡単に成功例とばかりとは行かないと思う。不格好で、時には屈辱的に感じることがあっても、ぶら下がり続け、粘り続けることです。景気の浮き沈み、変動サイクルは経済の常なるもの。今の状態がずっと続くとは限らないし、これを好転に向けることが企業の努力でありそこで働く者の使命と思われるから。

退職された方は、直後は手続き等で何かと忙しいことでしょう。しばらくして一段落するあたりからポカンと穴があいたような空虚な気持に襲われるのではないでしょうか。早期でも満期退職者でも永くつづけてきた生活の切り替えには一抹の寂しさと、しばし戸惑いが出ましょう。二つの感情があろうかと察せられますが会社で培われた人脈は大切にしてほしい。

幸い三洋電機にはOB、OG会(洋友会)がある。戦後、新生大泉町に登場した若きエクセレントカンパニーの東京三洋電機。操業以来の伝統が自由闊達な社風。群馬地区の三洋電機OB、OG会には今もそれが根強く受け継がれている。永い間、同じ“電気釜”の飯を食い辛苦を共にした仲間たちが集う。現役時代の上下関係を超え、同じ三洋の同窓生として情報を交換し、これからの社内の後輩たちの幸せと会社の再興・発展を願いつづけている。共に考え行動する同会へどうぞご参加を。

【写真】創業者、井植歳男翁が表紙の社内報追悼号【1969年)

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