ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

なつかしい「田中康夫主義」

2020年08月24日 | 研究・書籍
本棚に『田中康夫主義』が今では忘れられたように眠っています。

知事時代、自身の健康状態を包み隠さず公開した田中康夫が、なぜか最近とても懐かしく思います。現職中に膀胱がんの手術をし人口膀胱となったことなどをきわめて自然なこととして皆に伝えつづけた田中康夫。

白いキャップをかぶりニッコリ笑って手術室に運ばれる写真を新聞で見た記憶があります。
(ネットで検索しましたが見当たりませんね)

自分の病気を常時子細に、オープンに知らしめた田中康夫の度胸は立派。長野県知事就任後知事室を、金魚鉢のように誰もがのぞけるガラス張りにしたことも田中康夫主義の具体例でしょう。

一個人の場合でも、自分の病状を正確に広く周囲に知らせることにはそれなりの覚悟が要ります。病名を先方に知られ不利益を被ることも考えられるからです。弱みを見せたくない気持ちがはたらくだけに限られた人にしか伝えないということにもなるでしょう。

しかし公人であるトップは、その影響力が個人とは大きくちがいます。自身の健康状態は自分だけのものではありません。それを公開することで今後、愛する民がどう方針を立て行動をとるかの判断材料ともなるからです。リーダーとしては田中康夫がかつて示したようにあってほしいものです。


田中康夫が知事に初当選したときは、隣県の民ではありますが私も期待に胸が膨らみました。今でいえば、ちょっと「れいわ新選組」の躍進にも似たかんじでしたね。

私も陰ながらやっしー(田中康夫)を応援しました。カモシカバッジなども購入したりして(笑)
しかし信州に吹き荒れたやっしー旋風も、後半はワンマン化し身近な同志が相次いで去り残念な結末となりました。

ただ健康状態を、県民・有権者に臆することなく広く徹底開示した点は今も高く評価できます。(敬称略)




 

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