ポポロ通信舎

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都知事選はなぜ大差になったか

2020年07月07日 | 政治
現職小池百合子366万票、これは過去二番目に高い得票数と聞き驚きました。

宇都宮健児(84万)+ 山本太郎(66万)< 小池百合子(366万)

何という大差でしょう。宇都宮と太郎を合計しても150万票、ダブルスコア越え。なぜこのような結果になったのか私なりに考えてみました。


大きな要因の一つは、連合(日本労働組合総連合会)の変質にあると思いました。
今回、連合は6月中旬に小池支持を表明。このニュースを聞いた時、これでは勝負にならない小池圧勝と直感しました。ただ山本太郎の情熱、宇都宮健児の堅実さが今度ばかりは都民の支持を多少なりとも受け入れられるのではないかと思い、せめて二人の合計が小池に肉薄するのではないかと得票内容に注目していました。


連合東京119万人の小池支持


連合は立憲民主党、国民民主党の支持母体。全国700万人を擁する大組織。資金力は潤沢、動員力もある。首都の連合東京だけでも組合員119万人だ。この数字を軽く見てはならない。119万人が形の上では小池陣営に入ったわけだ。


立憲民主は宇都宮、国民民主は自由投票だったが、連合は何と自公と足並みそろえ小池に回った。国民民主のようにせめて自由投票であったなら、ここまでの差は開かなかったのではないだろうか。ある意味、連合の持つ底力は見せつけられた。「腐っても鯛」か。


甘くはなかった。太郎旋風も不発、まじめ健児の努力も届かず。
今後野党各党が、連合とはどのように対応して連携を図るか、やはり戦略上は大きな課題となる。


連合を圧倒する市民運動ができつつある気配をれいわ新選組に見てとれるが、今回の選挙結果を見る限り、まだまだ時間はかかりそうだ。

太郎ひとりで66万は善戦か

しかし山本太郎の立候補には、当初無謀とも感じられたが、彼の立候補はバックに小沢一郎も共産党もいないことが証明された。両者を嫌う無党派浮動層も多くそれら有権者には、ある意味「安心」して今後、山本太郎に投じるのではないだろうか。素(す)の市民運動だけで66万を獲得したとみれば、これは大きな成果だと思う。


都知事選では維新の小野泰輔候補が61万票を獲得しているが、これについては、とりあえず捨象して論じてみました。(敬称略)

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

この時期初夏に似合う曲、片平里菜『Come Back Home』♪






片平里菜 Come Back Home
コメント (3)
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