大きい野菜は栄養がスカスカ!?
野菜は大きい方が美味しそうに見えお得感もあります。
しかし野菜には「本来の大きさ」があり、その大きさには意味があるのです・・と。
篤農家、環境活動家の岡本よりたか氏の著『野菜は小さい方を選びなさい』からです。お店で野菜を買う時の見分け方など、なるほどと感心するものが多く参考になりました。
生物は不揃い、多様が自然
「不揃(ふぞろ)いは本物の証(あかし)」は、著者の人生哲学にも通づるものでもあるかのよう。今、店頭に並ぶ野菜の大きさは、揃(そろ)っています。消費者もそれがきれいで当たり前と思っていますが、植物は本来不揃いで多様性があり、それには理があり、種が必ず生き残れるようになっているからなのです。
生物たちの屍(しかばね)の上に積もった土が地球の大地。先祖の生物たちの屍に放射性物質をばら撒き、工場排水を流し、汚染された化学物質や不自然な農薬、化学肥料で汚してはいけないと著者は警告しています。
うなずけること多いのですが今の世の中、逆方向に流れているようでいてとても虚しさを感じてしまいます。
岡本よりたか「農業と食料支配」 《異説真説》