ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

闘病の夫婦愛『八重子のハミング』

2017年06月06日 | 映画・芸能

映画『八重子のハミング』を見ました。
期待度ゼロ、予備知識なし。途中居眠り覚悟で入館。

・・意外、次第に目がパッチリ!! 途中睡眠はまったく無し。良い映画でした。
主役の八重子役が高橋洋子であったことは最後のエンディングの字幕で知りました。彼女の映画出演は28年?ぶりとか。夫役石崎誠吾を演じた升毅(ますたけし)のひたむきに妻を一心に介助する演技もすばらしかった。

ガンの手術から退院した夫が、今度はアルツハイマー病の妻・八重子を12年間介護する。二人とも現役時代は教員。親友の医師、家族や教え子たち周囲の協力もありがたい。

一箇所、ラブホテルの場面があったが、二人とも教職者だったことでもあり小細工せず単純にふつうの旅館などのシチュエーションにしてほしかった。

映画の中でも触れられていましたが、アルツハイマーの進行は『智恵子抄』的な回帰の流れようでもあるのだなと感じました。生きているものは誰もが老後に限らず病とのたたかいは避けられない。いかにそれとたたかい、いかにその成り行きを見とどけることができるか・・

 

95点/100です。

 

八重子のハミング―4度のがん手術から生還した夫がアルツハイマーの妻に贈る、三十一文字のラブレター
陽 信孝(みなみ のぶたか)著
小学館

 

【映画 予告編】 八重子のハミング

 

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