ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

チャイナ・シンドロームより先に・・

2011年04月18日 | 映画・芸能
原子力発電所の事故を描いた米映画「チャイナ・シンドローム」1978年制作。

この映画はスリーマイル島事故(1979年)よりも先に完成したもので、それだけに先見性をもった社会派作品として当時、その評価はとても高かったようです。原発事故をテーマにした物語は希少です。

TV局の女性キャスター(ジェーン・フォンダ)がカメラマンたちと、原発を見学するところからお話は始まる。
深刻な事故を、決して事故とは認めない電力会社上層部。しかし電力会社を愛しながらも安全性については疑問を抱いているベテランの技術社員(制御室長)の苦しい立場。そこには、巨大な利権がからむ経営・採算の論理と点検・安全の論理がぶつかり合う。

原子力規制委員会の査問もあるが、おざなり。
もし万一事故が起これば州(カルフォルニア)が廃墟になる・・
今日的にも意義のある傑作です。ぜひ一度、みなさんにもご覧いただきたい。

ふりかえって今、わがレベル7の状況に遭遇していますと、この映画が発した警告の「先」まで私たちは来てしまったような気がしてならない・・

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コメント (4)
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