ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

定年後の8万時間

2010年04月13日 | 研究・書籍
定年後の8万時間に挑む (文春新書)
加藤 仁
文藝春秋

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本書の著者は、私と同年代ということもあり親しみを感じて読みました。
全国750万人の団塊世代。著者は同世代取材を進める中で40ケースを紹介しています。

団塊世代は、戦争が終わって生まれましたが、幼い頃から貧しい生活を送り、親たちの苦労する姿を見ていました。「いざとなれば生活を最低限まで切り詰められる最後の世代」であると著者はいう。

現役引退までは、無理してでも(妥協し)自分の「足」を「靴」に合わせてきた面がありますが、これからは自分の足に合った靴を履く、カスタマイズ(最適化)した生き方をしなければと思います。

8万時間という数字は60~80歳までの一日の自由時間11時間×365日×20年という計算。この長い時間をどのように過ごすか、ということ。
ただこれはあくまでも試算。この先何年、元気に充実して暮らせるかは個人、個人異なります。誰しもいずれ死ぬことは確かですが、その「いずれ」までの時間は予測し切れません。

各種アンケート結果から団塊世代の高い関心は「自然」と「社会貢献」であると。

著者は、「大切なのは自分にとっての“第一義とは何か”を知ること」という。
確かにその通りだと思います。

雇用延長に乗じて働き続ける人、それとも職場を去り別な生き方を求める人。
定年に関係なく同一仕事を続けている会社・団体役員、政治家、自営業の方々もいらっしゃいます。

仕事を第一義に置くのも「生き方」です。自営業、事業家の方で、余りにもお粗末な社会保障の前に、仕事をつづけなければなら場合もありましょう。健康度によっても行動は制約されます。「健康」を第一義にすることも然りです。病魔は、突然襲ってくるからです。十分、これまで活躍した身体をいたわってやることを一義とすることも肯けます。何が第一義かは、それぞれその人の人生観、価値判断によるものと思います。

太田高校の卒業生20人が地域活性化の「溜まり場」づくり、NPO法人「よろずや余之助」も一例に挙げられていました。参考になる「8万時間」はたくさんありました。

さて自分自身を省みますと。。

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コメント (2)
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