Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

士幌駅跡 士幌線 9月9日 2013年

2014-08-23 | Weblog
士幌駅跡にやってきました。

立派なホーロー製の駅名標が印象的です。



先程の上士幌駅跡に負けないくらい美しく整備された士幌駅跡です。

駅跡…と言うには勿体ない位、現役の駅と見紛う程に整備が行き届いています。

ブロンズ・カラーのサッシが嵌めこまれた入り口は、まさに「現役営業中の駅」そのものの雰囲気です。



ただ…大棟のラインがウェーブしているように見えるのが気になります。

良いのかなぁ~



駅舎のホーム側にきました。




レバー・フレームも現役のもののように綺麗に整備されているみたいです。

右端の柱には…



建物財産標が掲げられています。

この建物財産標、駅それぞれに手書きの書体に味があって見ていてとても楽しいです。



ホームから路盤に降りて駅舎を見ます。

保存されている車掌車や貨物車には屋根がかけられています。



ホームの終端、線路が途切れているところまで歩いてきました。

ホームの草は刈りこまれ、路盤には殆ど雑草は見られません。

とても手入れの行き届いた状態です。

この状態を維持するのは大変な作業だと思います。



途切れた線路の先に帯広があります。



こちらは上士幌駅方面になります。



まだ背の低い木立ちに挟まれたスペースが士幌線の路盤跡だったのでしょう。



士幌町史跡のプレートには士幌駅の沿革が記述されています。

ホーム2面と側線を有するスペースは、貨物取扱も行われていた証です。

「貨物取扱最高昭和45年83000トン」とあります。

それがどれほどの量なのか、想像は出来ません。



ホームには「国鉄士幌駅をしのぶ」とその沿革を記述したプレートが設置されています。



駅舎本屋の横には“リレーボックス?”が残されています。




ホームに残された電柱には懐かしい形状の街灯がついています。

地球温暖化防止の名のもと、日本国政府は国内各メーカーに白熱灯電球の製造中止を呼びかけ、2012~2013年には国内メーカーはその製造を取りやめました。

人々の生活を130年以上に亘って照らし続けた、エジソンが発明したとされる白熱灯電球の商業的歴史は静かに終わろうとしています。

このホームの街灯を見ていると、ふとそんなことが過りました。



街灯の下には「帯広行」のプレートが掲げられています。



2番線ホームの事でしょうね、「帯広行」の文字の下には②の表示も見られます。

何とも個性的な字体です。

十勝地方第一の都市、帯広への旅愁を感じさせるプレートです。



ホーム上屋を支える支柱には廃レールが使われ、メーカー名や製造年が読み取れます。





駅本屋やホーム等の状態が素晴らしく良いので、屋根付きの展示の割に荒れた塗装の車両状態が不釣り合いに見えてしまいます。

これだけ広大な敷地や駅本屋を整備するだけでも大変な労力が必要だと思います。

展示車両の塗装・メンテナンスまでななかなか手が回らないのかも知れません。

それとも、このような方が“廃駅”の雰囲気が出るからなのでしょうか?







車掌車と貨物車の連結器が“ナックル開き位置”状態のままです。

ブレーキホースはつながっていますが…





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