世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
クリスマスは年中行事の一つとなっていますが、ふと立ち止まって考えてみますと実は不思議なことがいっぱいあります。何よりも一人の人の誕生日が全世界で祝われているっていうことです。しかも二千年近くも前の誕生日です。こんな例が他にあるでしょうか。
そのクリスマスに生まれたイエス・キリストについても不思議なことがいっぱいです。その誕生は処女(おとめ)マリヤを通してであったと言うんです。処女(おとめ)が子どもを産むということがあり得るでしょうか。お伽話しのようにも聞こえる処女降誕の日、クリスマスが、人間の歴史を紀元前と紀元後に分ける分岐点・紀元元年になっているっていうのも不思議ですよねえ。
そして更に、この救い主キリストの誕生はその七百年も前から、生まれる場所やその生涯、そして最後の十字架の出来事に至るまで詳しく預言されていたって言うんです。例えば紀元前七百年頃活躍したミカという預言者の書いた旧約聖書のミカ書には、ベツレヘムという町で生まれると書かれています。そして同じ時代に活躍したイザヤという預言者(の書いたイザヤ書)、その53章5節、6節にはキリストが十字架にかかられるってことについてこんな風に預言しています。「彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を彼に負わせた。」って言うんですね。
七百年後にイエス・キリストがクリスマスに生まれ、そして最後に十字架につけられました。それを最後まで見届けた弟子のペテロはその第一の手紙の2章24節、25節にこんな風に書いています。「キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです。あなたがたは、羊のようにさまよっていましたが、今は、自分のたましいの牧者であり監督者である方のもとに帰ったのです。」
キリストの誕生・生涯は一見、不思議なことだらけですけど、神が人となっておいでくださった救い主が私たちに本当の罪と傷の癒し・救いを与える、それがキリストの誕生であり十字架であったと考えます時に、それは当然のことなのかもしれません。ですからそこに本当の救い・喜び(がある)、それがクリスマス、全世界で祝われている喜びだと言うのです。
(PBA制作「世の光」2006.12.22放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。クリスマスの日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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