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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■おまえは、既に包囲されている / 水谷 潔

2023年11月15日 | Weblog

2023/8/12放送

 「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 「犯人に告ぐ。おまえは既に包囲されている。おとなしく出て来なさい。」 これは、テレビドラマや映画などで、人質を取り立てこもる犯人に警察官が呼びかける時の定番フレーズです。しかし、人質・立てこもり犯のスペシャリストとして活躍した元警察官によれば、これは禁句で、実際にはありえないそうです。包囲されていることが分かっている犯人に、このように呼びかけるなら、物理的な閉塞感に加えて、心理的な閉塞感まで与えてしまい、犯人が自暴自棄になり、人質に危害を及ぼすリスクを高めてしまうのだそうです。

 このお話を聞いて思ったんです。人を絶望させ自暴自棄にさせるのは、四面楚歌や八方ふさがりのような物理的な閉塞状況よりも、むしろ心理的な閉塞感の方ではないかと。もし四面楚歌、八方ふさがりであったとしても、私たちの心に余裕があるならば、希望を失うことなく苦境を乗り換えていけるのではないか、と思ったんですね。

 実は聖書にはそうした趣旨のことばがあります。新約聖書コリント人への手紙第二の4章8節をお読みします。
  「私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。」

 聖書は、神様を信じて歩む中にも四面楚歌や八方ふさがりはある、と言います。しかし聖書は、苦しめられることはあっても窮することはない、と宣言します。絶望することなく神様によってその苦境を乗り越えられるのだ、と宣言しているのです。

 イエス・キリストにあるならば物理的な閉塞状況にあったとしても、それほど心理的な閉塞感はありません。四面楚歌でも、天から神様が希望の声を届けてくださいます。八方ふさがりであったとしても、天窓のように一筋の希望の光を差し込ませてくださるんです。

 聖書は言います。「私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。」
 「おまえは既に包囲されている。でも大丈夫。神様を信じるなら希望があるから。」 神様は聖書を通して、そう語り掛けておられます。どんな苦境の中にあっても希望を失わずに済む人生。そんな人生をスタートするために、お近くのキリスト教会にお出掛けください。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.12のお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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