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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■信仰の人 長尾八之門 / 岩井基雄

2021年07月13日 | Weblog

2021/1/30放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 この土曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでみましょう。今日は加賀花、今の石川県で、信仰の人として歩んだ長尾八之門についてです。

 長尾八之門、旧姓長屋八内(はちだい)は加賀藩の武士の孫として金沢に生まれました。三歳の時に父が病死し、三十歳で祖父の知行を受け継ぎます。三十四歳で高岡町奉行となり、誠実に町を治め、人々から信頼されました。四十六歳の時、八内は金沢の卯辰山で開墾に従事していた「浦上四番崩れ」で流刑に処されたキリシタンたちおよそ5百名の監督を命じられたのです。八内は彼らが貧苦と屈辱の中でも聖書が語る神様に信頼し、誠実な祈りの生活を送る姿に深い感銘を覚えました。

 ある時、八内は彼らが隠し持っていたキリスト教の小冊子を借りて貪り読みます。そこに記された天地万物を創造された神、また罪の赦しに心が深く揺さぶられたのです。

 明治維新となり、キリシタンたちが長崎へ帰った後、八内は事業に失敗し、財産の全てを失ってしまいます。虚脱状態にあった八内はある夜、金沢でウィン宣教師が語るキリストの愛に深い感銘を覚え、自分の心が真理と愛で満たされるのを感じたのです。その時に、この宣教師が語っていたのは次の聖書の言葉でした。

 完全なものが現れたら、部分的なものはすたれるのです。・・・
 こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。
 その中で一番すぐれているのは愛です。
        新約聖書 コリント第一の手紙 13章10節、13節

 神の愛と真理に導かれた八内は、自分の罪を認め、キリストへの信仰を告白し、自らを八之門と呼び、信仰の歩みを始めたのです。彼の人生の転換は家族に影響を与えました。彼の次男の巻が同じ年に洗礼を受け、妻も他の子たちも数年のうちに次々にクリスチャンになります。この次男の長尾巻が後に初の北陸出身日本人伝道者となるのです。また彼の子孫は、その後の80年間に130人の者たちがキリスト者となりました。長尾八之門がいつまでも残る信仰と希望と愛に生かされ、それを大胆に周りの人々に伝えて言ったのです。

   (PBA制作「世の光」 2021.1.30放送でのお話より ) 


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