2021/1/26放送
世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
火曜日と水曜日は旧約聖書のモーセの生涯から学びましょう。あなたは自分の子どもたちや次の世代に何を一番伝えたいでしょうか。神の民イスラエルには三つの祭りがあり、最も重要なのは過ぎ越しの祭りでした。それはエジプトで奴隷状態であった神の民を神がモーセというリーダーを立てて導き、苦難から助け出した事実に基づいており、子どもたちに神のお恵みと守りを伝える祭りでした。祭りの意味を子どもたちが尋ねたとき、次のように答えなさい、と聖書は語ります。
『それは【主】の過越のいけにえだ。主がエジプトを打たれたとき、主はエジプトにいたイスラエルの子らの家を過ぎ越して、私たちの家々を救ってくださったのだ。』
旧約聖書 出エジプト記12章27節
自分たちが助け出された神の恵みと守りを感謝し、次の世代に伝えること、それが過ぎ越しの祭りの意味でした。モーセが語る神のことばに信頼し、命令通りに家の門柱と鴨居に子羊の血を塗った家庭は、神の裁きが過ぎ越して、長男の命が守られたのです。神に信頼せずその準備をしなかったエジプトの家庭に起こったことを聖書はこう語ります。
「真夜中になったとき、【主】はエジプトの地のすべての長子を、王座に着いているファラオの長子から、地下牢にいる捕虜の長子に至るまで、また家畜の初子までもみな打たれた。」
出エジプト記12:29
長男の命を失うということは想像を絶する悲しみでした。この神の裁きを受けなければならないほどエジプトの王と民は真の神に背き、警告を無視し続けたのです。
エジプトは神に裁かれ、ついに神の民はエジプトでの奴隷状態から解放され、約束の地イスラエルに向かうことになったのです。
それから千数百年後の過ぎ越しの祭りの時に、神の御子キリストは十字架につけられました。罪のない、神の子羊であるキリストが私たちの身代わりに血を流し、私たちの罪の裁きを完全に受けた十字架による救いは真の過ぎ越しを意味していたのです。
この過ぎ越しの真の意味は、あなたへの神様の愛の表れであり、あなたの罪の赦しの道なのです。あなたも神に感謝して歩みを進めていきませんか?
(PBA制作「世の光」 2021.1.26放送でのお話より )
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