♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■危機一髪 / 板倉邦雄

2021年08月06日 | Weblog

2021/2/19送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「危機一髪」という題でお話ししましょう。使徒の働き23章の続きです。

 パウロの暗殺計画が着々と進んでいました。ところがパウロの姉妹の息子がこの暗殺計画を耳にしたのです。彼は兵営に入って行ってそのことを留置場にいるパウロに知らせました。

 そこでパウロは百人隊長の一人を呼んで言いました。「この若者を千人隊長の所へ連れて行ってください。何か報告することがあるようですから。」

 そこで百人隊長は若者を連れて行き、千人隊長に引き合わせ、言いました。「囚人のパウロがこの若者があなたに話したいことがあるので、あなたの所へ連れて行ってくれるように。」と頼みました。

 そこで千人隊長は若者の手を取り、人のいないところへ連れて行って尋ねました。「私に話したいことというのはなんですか?」

 若者は言いました。「ユダヤ人たちが、もっと詳しく取り調べをすると見せかけて、明日、議会に彼を連れ出すようにあなたに頼むことを決めています。どうぞ彼らの頼みを取り上げないでください。40人余りの者が待ち伏せしているのです。彼らは、パウロを殺すまでは飲食を一切断つ、と堅く誓い合っています。そして今、手はずを整えて、あなたの許可を待っているところなのです。」

 そこで千人隊長は、「このことを私に知らせたことは誰にも口外するな。」と命じで若者を帰らせました。

 良かったですねえ。パウロの姉妹の子どもがおじさんパウロの暗殺計画を耳にしました。それを直接、おじさんパウロに知らせました。パウロは直接、千人隊長の耳に入れました。懸命な千人隊長は若者の話を聞いてくれたのです。これを多くの人は偶然が重なったと言います。しかし、聖書はこれを神の摂理、神の配剤と呼ぶのです。ローマでキリストの証をするパウロが、おめおめエルサレムで死ぬことはありません。

  イエス様のことばです。

 「二羽の雀は一アサリオンで売られているではありませんか。そんな雀の一羽でさえ、あなたがたの父の許しなしに地に落ちることはありません。」
           マタイの福音書10章29節

  (PBA制作「世の光」2021.2.19放送でのお話より )


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