♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■二振りの剣 / 板倉邦雄

2018年01月23日 | Weblog
2017/11/28放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「二振りの剣」という題でお話ししましょう。
 
 剣とは戦いの道具です。剣を取るということは危機的で困難な状況が目の前に迫っていることを物語っているのです。

 さてイエス様は弟子たちにこう言われました。「わたしが財布も袋も靴も持たずにあなたがを遣わしたとき、何か困ったことがありましたか?」(ルカの福音書22章35節口語訳参照)

 すると弟子たちは答えました。「いいえ、何もありませんでした。」 
 弟子たちは手に何も持たない、装備なしでしたが、全ての必要なものは満たされたのです。

 「しかし今は、」とイエス様は弟子たちに警告しました。「財布のある者は財布を持って行け。袋も同様に持って行け。靴はもちろんだ。また剣のない者は、自分の上着を売って剣を買うがよい。」(ルカの福音書22章36節口語訳参照) 初めの頃の幸いな時と今の時とは状況が変わってきたからでした。

 それにしても大事な上着まで売って剣を買えとはどういう意味にとったらいいのでしょうか。文字どおりにとる。イエス様の皮肉・ユーモア。重大な危機に直面される比喩、という見解等があります。このイエス様のことばを弟子たちは文字通り受け取ったようです。「先生、ご覧なさい。ここに剣が二振り、二本ございます。」 イエス様は答えています。「まあ、いいでしょう。」 文字通りではなかったような気がしますね。

 そして最後にイエス様はこのように付け加えました。
「あなたがたによく言っておきます。『彼は罪人のひとりに数えられた』と旧約聖書に書かれてあることは、わたしの身に成し遂げられねばならない。」 ルカの福音書 22章37節 口語訳参照)

 イエス様は、彼とは自分のことだ、と言っているのです。イエス様は罪人の一人に数えられる、と言うのです。罪のない神の独り子が罪人の一人になるということは、神の独り子が罪人の身代わりとなって苦難と死を受けるということでした。罪人の一人となって苦難と身代わりの死を受けようとするイエス様が、戦いのための剣を取れとは本気で言うとは思えないのです。

 イエス様のことばです。
  「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。
                  マタイの福音書を26章52節

   (PBA制作「世の光」2017.11.28放送でのお話より )

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