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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■残す足跡は愛 / 矢木良雄

2024年02月24日 | Weblog

2023/10/7放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。

 今年の夏に北海道を旅行しました。旅行の最後に旭川市にある三浦綾子記念文学館を訪ねました。行かれた方もおありと思います。時間をかけてじっくり見て回りました。展示は時代ごとに作品が紹介されていて、そのお陰でゴチャゴチャになった頭の整理ができました。出版社の依頼を受けて書かれた作品や、またご主人の三浦光世さんの希望があって執筆した作品があったことを知りました。

 展示の中で、『続・氷点』に引用されたことばが印象に残りました。原文とは少し表現を変えてありますが、こんな感じです。
  「私たちが一生を終えて、この世に残すものは、生涯をかけて集めたものではなく生涯をかけて与えたものである」 

 出典はジェラール・シャンドリという方だそうです。三浦綾子さんはこのことばを知って、大切にメモに書き残しています。

 イエス・キリストの使徒パウロは、コリント人への手紙第一の13章、愛のことばが綴られていて有名な章ですが、その終わりに、
  「いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。愛を追い求めなさい」
 と書いています。

 パウロにとって最も大切なのは愛でした。神様の愛そして私たちの愛です。今の世の中で「愛」は使われすぎて、ありがたみも薄れました。「愛じゃ、何も買えないじゃん」といった感じです。
 しかし愛は不思議なもので、かき集めて溜めておくことができないのです。愛は注ぎ出すもの、使い尽くすもの、与え尽くすものです。イエス様の十字架は、そのクライマックスでした。すべてを私たちのために注ぎ出してくださったのです。

 三浦綾子さんが感銘を受けたのは、私たちが生きたしるしとして何を残せるかです。集めたものではなく、注ぎ出し与え続けたもの、それこそがこの世に残す私たちの足跡だと言うのです。それに徹することができたらと思います。

 一番すぐれているのは愛、それは愛だけが与え尽くすという性質を持っているからです。愛は私たちの間で様々に形を変えます。思い遣り、心遣い、優しさ、温かさ。今日もどこかで、誰かに愛を少しだけ表すことができたらと思います。 


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.7のお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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