お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
今日はイエス様がどのような様子でお生まれになったかを聖書から御紹介しましょう。ルカによる福音書の2章の1節からです。
「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。 これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。それで、人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行った。ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、 身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」(ルカによる福音書2章1~7節)
日本では十月に国勢調査がありました。二千年前、ローマの支配下にあったイスラエルの人々は自分の生まれ故郷で住民登録をしたんですね。ヨセフは身重なマリヤを連れて旅立ったのですが、ベツレヘムでマリヤニ陣痛が始まりました。旅館はごった返していました。あてがわれたのは家畜小屋の一室だったのです。
キリストがお生まれになる七百年も前、イザヤという預言者は、救い主がどのような姿でお生まれになるかを預言しました。
「彼には、私たちが見とれるような姿もなく、輝きもなく、私たちが慕うような見ばえもない。」(イザヤ53章2節)
聖書はイエス様が私たちのために貧しくなられたと記しています。それは私たちがイエス様によって富む者になるためだと言うのです。つまりイエス様は私たちの一切の身代わりとなるために来られたのです。私たちが神の子となるために罪人になられました(※罪は犯されませんでしたが罪人の扱いを受けられました)。私たちの犯した罪にくだる神の裁きと滅びを引き受け、私たちに神の祝福と永遠のいのちをお与えくださいました。私たちが豊かな者となるためにイエス様が貧しくなられたのです。
クリスマスは神の御子であるイエス様がもっておられた神様の祝福を私たちに豊かに与えるためにイエス様御自身が貧しい姿でおいでになったのです。これが実はクリスマス、あの家畜小屋の飼葉桶の中に生まれたイエス様の目的だったのですねえ。ですからイエス様の持っていらっしゃる豊かさがあなたに注がれている、これが実はクリスマスなんだ、そんなようなこともですねえ受けとめていただきたいなあ、そんなふうに思っています。
(PBA制作「世の光」2005.12.22放送でのお話しより )
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