2022/7/8放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は「神の家を商売の家とするな」という題でお話ししましょう。神の家・神殿で問題を起こしたイエス・キリストのお話しです。ヨハネの福音書2章の12節から17節になります。
さて、ユダヤ人にとって三大祭りであった「過越の祭り」が近づいてきました。イエス様も弟子たちや兄弟、母たちと一緒にエルサレムの都に上られ、神殿での礼拝を捧げに行きました。
ところが、神殿へ続く神殿の中庭には、神様に捧げる犠牲の動物である牛、羊、鳩を売る行商人、神殿の中でしか使えないお金に両替する商人たちが座り込んでいました。
当時、市場で買えば安い犠牲の動物が、神殿の中でしか買うことができなかったのです。ですから神殿で犠牲の動物を買うためには、神殿の中でしか使えないお金と両替しなくてはなりませんでした。そしてその両替のための手数料もかかったのです。
そうした様子をご覧になったイエス様は烈火のごとく怒りました。縄で鞭を作り、羊や牛を神殿の庭から追い出しました。さらに両替人の金を散らし、両替人の台をひっくり返したのです。さらに、鳩を売る人々には「これらのものを持って、ここから出て行け。わたしの父の家を商売の家とするな!」と怒鳴りました。
神様に祈り礼拝を捧げるために来ていた巡礼者たちは、イエスの過激な行動に驚いたでしょう。また、神殿が商売の家しかも強盗の巣のようになっていた当時のやり方に不満のあった人々はイエス様の過激な行動に共感できたのではないでしょうか。
イエス様は他の福音書で次のように語りました。
「わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。それなのに、あなた方はわたしの家を強盗の巣にしたのです。」(マルコの福音書11章17節参照)
キリストの教会は父なる神の家です。父なる神が臨在するところです。神を礼拝し、神に祈りをささげる家、それがキリストの教会です。そのキリストの教会が、信者の心を利用し、人々の宗教心に入り込み、金儲け主義に走ったら、キリストの怒りを買うことになるのは当然です。
( PBA制作「世の光」 2022.7.8放送でのお話しより )
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