2024/05/29放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠が担当する第三日。継続は力なり、日々聖書を読み深めるなら自然に養われてくるものがあるものです。今日は箴言30章から読んでまいりましょう。今日は、「鼻をねじると血が出る」と題してお話しします。旧約聖書 箴言30章33節をお読みします。
「乳をかき回すと凝乳ができる。鼻をねじると血が出る。怒りをかき回すと争いが起こる。」
今日の箇所は、三つのフレーズで一つの事実が強調されて語られています。
「乳をかき回すと凝乳ができる。」 凝乳って何かなぁと思う人もいるかもしれません。牛や山羊の乳に酸や酵素を加えると豆腐のように固まります。チーズの原料になるものです。当時は菌を入れるというよりも、かき回している内に凝乳ができると考えられていたのでしょう。
続いて、「鼻をねじると血が出る。」 これはある意味で当たり前のことで笑ってしまいます。
そして最後のフレーズ、「怒りをかき回すと争いが起こる。」 なるほど、と思い当たります。
つまり、これら三つのことは当たり前のことをして当たり前のことが起こることを強調しているのです。そしてその当たり前のことをして当たり前の被害に遭う、そんな愚かさに気づきましょうと言っているのです。
以前、病院で働いていた時に相談されました。私は医者ではありませんでしたが、こっそり聞かれるのです。「これ以上肝臓に負担をかけないため、お酒は止めなさいと言われているが、なんとかお酒を止めずに肝臓を治す方法はないものか。」と。体に悪いと分かっていてもたばこやお酒が止められない人は多いものです。しかし、「鼻をねじると血が出る。」 結末を変えることはできません。
またそれは人間関係でも同じです。人間関係を良きに保とうとしたら、やはりそのようにお互いに努力することです。
イエスは、互いに愛し合いなさいと言いました。やはり教会のみならず、家庭も職場も居心地のよい平和な場所にしたいと思うのなら、物事の結末をよく理解し、良い方向に向かって互いに協力する必要があります。
今日も助け合って歩んでまいりましょう。
( PBA制作「世の光」 2024.5.29放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblica.info が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。