2024/05/30放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠が担当する第四日。今日は木曜日。もう一週間も半ばを過ぎました。聖書を楽しく読み続けるコツは、やはり聖書を通じて何か心に響くものを見つけることです。そんな経験があればまた読みたいと思うものです。では昨日の続きで、「口のきけない人のために口を開け」と題してお話しします。旧約聖書箴言31章8節、9節をお読みします。
「口のきけない人のために、口を開きなさい。すべての不幸な人の訴えのために。
口を開いて、正しくさばき、苦しむ人や貧しい人ために裁きを行いなさい。」
箴言最後の章31章は、旧約聖書時代にあったとされるマサの国の王レムエルが母親から受けた戒めのことばです。明快ですねえ。
三つのことを語っています。女に時間を費やしてはいけない、お酒に飲まれてはいけない。むしろ王の務めを果たしなさい。弱い立場の人々の身になって正しい裁きを行いなさいと言います。
国の様々な問題について正しい裁きを示していく、これは古代の王にとってはとても重要な役割でした。そのためにはそれなりの時間の使い方をする。お酒に飲まれていつまでもだらだらしていてはだめだし、女にうつつをぬかしていてもだめだということでしょう。
実はこのような教えは、他国の王の教えを借用するまでもなく聖書では申命記にも教えられています。そこでは、王は馬を多く増やす、つまり軍事拡大に熱心であってはいけないし、多くの妻を持ってはならない。金銀を増やしてはならないと教えられています。
ただ、申命記にあってこのマサのことばにないものが、聖書を書き写して読む人であれ、という戒めでした。つまりマサの国と違ってイスラエルでは、王は何よりも神の前にあって誠実な人でなければいけないと言うのです。
しかしそれは、一般的にも言えることでしょう。指導者たる者、神の前で、つまり誰が見ているというのではなくても誠実に物事を考え行動する人である。これは大事な点です。
今日も神様が見守ってくれています。
( PBA制作「世の光」 2024.5.30放送でのお話しより )
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