♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■人間としての分別 / 福井 誠

2024年09月02日 | Weblog

2024/05/27放送

 「世の光」の時間です。福井 誠です。しばらくご無沙汰しておりましたが、リスナーの皆様、お変わりございませんでしたでしょうか。また皆様と一緒に聖書を読んでいくことができますことを感謝します。
 さて、旧約聖書の箴言をまた共に読んでまいりましょう。今日は「人間としての分別」と題してお話しします。旧約聖書 箴言30章2節をお読みします。

 「まことに、私は粗野で、人ではない。私には人間としての分別がない。」

 箴言は、ソロモンやその他の著者の作品が編集されてできたものです。今週お読みする箴言の30章と31章は旧約聖書の時代にあったとされるマサの国の格言集からの引用です。
 そもそも箴言はソロモンの生活経験、職業経験から出てきている格言集が多いので、それはどちらかというと政治家や指導者に役立つ知恵が中心でした。しかしこの30章、31章はいささか性質が異なります。もっと庶民的な、人々に役立つような知恵を集めたように思われるのです。この箴言の編者は読者のバランスを考えたのかもしれません。身近で小さな家庭人にも生かされるべき知恵が箴言の最後の章で語られます。

 そこでこの格言を書いたマサの国のアグルと言う人ですが、実際に彼がどのような人物なのかはよくわかっていません。わかっているのは彼が自分の無知ぶりと悟りのなさを認めていることです。彼は神がおられることを理解し、その存在を認め、自分の愚かさや小ささを痛く感じているのです。

 私自身も神を信じたのは「初めに神が天と地を創造した」という旧約聖書の創世記に書かれたことばに触れたのがきっかけでした。早朝の朝の柔らかな光に照らされながら、そのことばに大自然をお造りになった神の偉大な存在に気づかされたのです。それは、私があまりにも不完全で分別なき者であることを感じさせられる経験でした。

 大切なのは、その偉大な神がそのような人間をも愛し、支え、整えてくださるお方だということです。神の深い愛に気づかされたいものです。

 では今日も皆様、元気にお過ごしください。


 ( PBA制作「世の光」 2024.5.27放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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