世の光の時間です。 お元気でしょうか? 村上宣道です。
えー、この時期はふるさとに帰っていらっしゃる方が大勢おられるんじゃないでしょうかねえ。 まあ道路も混むし、新幹線にしても飛行機にしても、ま、混雑は当然なんですけれども、でもそれでも分っていてもでも故郷に帰らずにはおれない、というそういう時期だというふうに思いますけれどもねえ。 やっぱり大変でもふるさとというのはいつまでも懐かしいふるさとに帰ってみたいという思いがあるんですよねえ。 ふるさとは何か不思議な優しさを私たちに取り戻してくれるような感じがしますし、そして自分の存在の原点みたいなのがふるさとにあるというふうに言えるのでしょうかねえ。 ですからふるさとに憧れるという気持ちは人間が誰もが持っているものなんだろうなあというふうに思うんですね。
で、聖書の中にですね、アブラハムという人のことが出てくるんですけれども、アブラハムという人はもうこの地上はしょせん故郷に向かっていく旅のようなものだというふうに思っていまして、ですからもうこの地上にちゃんとした邸宅を建てるようなことはしないで、天幕を張って一生を過ごしたというふうなことなんですけれども、この人はいつでも故郷に憧れを持っていたんだという。 その場合ですねえ、その自分の故郷というのは単なる生まれ故郷というようなことではなくって、---聖書の中にこういうことばがあるんですが、「事実、彼らは、さらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです。」(ヘブル人への手紙 11章16節)ということばがあるんですね。 「・・・事実、神は彼らのために都を用意しておられました。」って書いてあって---、 神が用意してくださっている自分たちが辿り着くべき都があるのだ、そこが本当のふるさと・故郷なんだ、つまり自分自身を創造し、自分自身を存在させてくださったお方、魂のふるさと、心のふるさと、元々の原点である神のもとに帰る。そしてそれは天に神様が私たちのために備えておってくださる所の都なのだ、そこに向かって歩む人生、それが私たちの旅の人生なのだ、というふうに理解していた訳なんですね。
私たちはいかがでしょうかねえ、この地上はやはりどこまでも仮のものでしかないと思うんです。 本当のふるさと、それは私たちを愛してくださって私たちを存在させてくださった神のもとに帰るという、そこに向かっていく旅ということを心に思いながら歩んでいきたい、そう思います。
( PBA制作「世の光」2009.8.17放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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