世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。 今日は「皇帝アハシュエロス」という題でお話ししましょう。
今日から旧約聖書のエステル記を取り上げます。 この書はペルシャ人がバビロニア帝国を滅ぼした後のことを書いています。 ペルシャ帝国のクロス王様の勅令によって多くのユダヤ人は捕囚から解放され祖国に帰りました。 しかしまだ捕囚の地に残っているユダヤ人が多くいました。
さて、ここに登場しますのが一人のユダヤ人女性エステル。 彼女は異国の地で異教の、しかもペルシャ帝国のアハシュエロスの王妃となります。 ダニエルと同じようにエステルも数奇な運命をたどることになります。
今日はその第一回めということで、エステルの夫となる皇帝アハシュエロスのお話しをしましょう。
アハシュエロス。 インドからエチオピアに至るまで広大なペルシャ帝国を築いた皇帝です。 紀元前486年から465年頃でしょう。
その治世の三年めに皇帝は宮廷で盛大な宴会を繰り広げました。 皇帝は各地から総督や軍人をみな招待します。 お祭り騒ぎは6ケ月も続き、帝国の富と繁栄を誇示するまたとない機会となりました。 この期間が終わった時、王様が宮廷の門番から閣僚に至るまでみんなを呼んで、庭園で七日間、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをしました。 すっかり気が大きくなった王様は王室とっておきのワインなどを惜しみ無く振る舞いました。 まったくの無礼講です。 同じ頃、王妃ワシュテも王宮の婦人たちを集めてパーティーを開いていました。
ここで問題が起こります。 皇帝は美人妻をみんなに紹介しようとします。 ところが妻はそれを拒むことになります。 皇帝に限らず私たちは人々の前に自分を誇示したくなりますね。 自分の地位や生活ぶり、立場を広くみんなに示したいのです。 その手段として宴会やパーティーを開くでしょう。 酒が入りますと人におだてられます。 いい気分になって風船のように私たちは膨れ上がってしまうのではないでしょうか。 人生の問題はこのような時に起こります。 私たちの前に突然投げ出されるもの、それが問題・プロブレムというのです。
イエス・キリストのことばです。
「おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」
ルカの福音書14章11節(口語訳聖書)です。
( PBA制作「世の光」2009.8.19放送でのお話より )
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