ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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「不条理」のとらえ方

2012-12-05 19:41:50 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 『「き・く・あ」の実践』(小林正観 サンマーク出版)のことば、もう少し紹介します。

●「学んでも自分で判断できなければダメ」から
 いろいろな人の話を聞いたり、教えを受けたりするのはいいことです。それによって自分が触発され、さまざまなことに気がつく、ということは非常に重要なことです。しかし、本来自分自身で判断しなければならないことまでも、その人に依存し、結論を出してもらうというのは、アドバイスしている側の人からしても決して望ましいことではありません。たくさんの人の意見を聞く謙虚さをもつと同時に、最終的には自分で判断するということが、必要であると思います。

●『「不条理」はあなたを鍛えるために来る』から
 (精神的なショックが大きくて、なかなか社会復帰ができない人たちのカウンセリングやセラピーを担当している方にお話を伺ったとき)それによると、社会復帰ができるか否か、というのは、「ある一点」を乗り越えられるか(理解できるか)にかかっているとのことでした。
 その「一点」とは、「不条理」が認められるかどうか、ということなのだそうです。
 「不条理」というのは「理屈に合わないこと」、「筋道が通らない」ということです。

 「今まで悪いことなどしていないのに、なぜ自分がこのような目にあわなければいけないのだ」という考えから抜け出せずにいる人は、それ(大きな問題)を乗り越えることができず、いつまでも社会復帰できないのです。
  実は、「世の中は『不条理』なことに満ちている。『不条理の塊』であるらしい」と思い定めれば、その問題は乗り越えられるのかもしれません。

 世の中は「不条理」に満ちている。「不条理」がたくさん集まってできているのだ、と認めること、その「不条理」が、自分にとって許せないものであるならば、「不条理」の中にいる人を糾弾するのではなく、「自分自身はそういう生き方をしない」と固く決意し直すこと――それが遠回りのようでも、結局は温かで穏やかな社会をつくっていくための近道のような気がします。