花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

“寅次郎相合い傘”感想2

2016年11月30日 | 諏訪商店街振興組合のこと

  Kさんからも感想をいただきました。ありがとうございました。

 本当に久しぶりに観させていただきました。多分、上映時以来と思います。

 久しぶりに観て感じたことは、なんと自分は涙腺が緩いのかと思いました。多分これは、作品が見事なためか、それとも単に自分が年寄りのため(その両方?)かもしれません。本当に何でもないシーンで、妙にウルッときてしまいました。

 小樽で夕日をバックに三人が波打ち際で遊んでいるシーンは、まるで外国映画のワンシーンのようでした。それと、船越英二が初恋の女性に一生懸命言い訳をしながら去っていくシーンと、どちらも素敵でした。

 最後に山場のプロポーズのシーン。小津安二郎監督ファンには申し訳ありませんが、原節子のOKの仕方よりリリー(浅丘ルリ子)のOKの仕方の方がよかったです。すごく考えて答えを出した感じがありました。

 Kさん何時も感想をいただき、ありがとうございます。

寅のアリア、「あいつはきっと泣くな。大きな目に涙がいっぱい溜まってよ、気が強いあいつだってきっと泣くよ」のシーンや、大喧嘩の後、雨の中リリーを「散歩に来ただけよ」と意地を張りつつ迎えに来るシーン。寅のリリーを思うやさしさがどっと出たとき、何度観ても泣かされます。


男はつらいよ“寅次郎相合い傘”上映

2016年11月27日 | 諏訪商店街振興組合のこと

11月25日金曜日、“寅次郎相合い傘”を上映させていただきました。寒い中47名の皆さまにお集まりいただき感謝です。皆さんで一か所に集まり感動を共有することは、とても大切なことだと思っています。

 早速、Tさんから感想をいただきました。ありがとうございました。

今回の「相合い傘」は、シリーズ第15作目で、昭和50年8月の公開。世の中が右肩上がりの景気にどんどん弾みがついてきた頃ですね。

 リリーの白いスーツケース(横長で持ち手が一か所のみ)も流行の最先端を行っていたのでしょうが、現代の誰もが持ち運ぶキャリーバックに比べれば、すこぶる体に負担のかかる構造ですね。

 又、年代物の4枚羽の扇風機が壊れてしまって、タコ社長の処から背の高い3枚羽根、高性能の新品を借りて来るシーンも笑えます。

 そして極め付きは、御前様が、腕を組んで歩く寅とリリーを見咎め、「青少年に悪い影響を及ぼす」と嘆いていて、何ともおかしい。

 さくらから“なぜリリーと結婚居しないのか?”と問われて答える寅のことば「リリーのような、頭が良くて気の強い女は、ひとりでちゃんと生きていけるさ」う~~ん 男ってそうなんですか?

 ずーっと以前観た映画でも、主人公の女が、好きな男を平凡で甘えん坊の他の女(或いは実の妹だったかも)に取られる話を思い出しました。現代ではどうでしょうか。結構強い(頼りになる)女と、弱い(優しい)男のカップルが多い様に感じますが。

 おマケ・・・今回の作品の中で最も美しいと思ったのは、西瓜を切り分けるシーンでアップになったおばちゃん(三崎千恵子)の手です。節のないスラリと伸びた指(いわゆる白魚のような)が、うっとりする程美しかったです。山田監督、こんな細かいところにも美意識を持っているお人なのですね。

 今後の上映希望作品は「二百三高地」です。

 女性ならではの感覚で書かれた感想をありがとうございました。三崎千恵子さんの手の美しさには気がつきませんでした。

今回の“相合い傘”は、人のエゴ(身勝手)と“おもいやり”がせめぎ合いをするような作品でした。小樽で寅とリリーが“女は、男次第で幸せになるもの”の論で喧嘩。柴又のとらやでは、リリーを思う“寅のアリア”を語り、翌日にはメロンのことで子供のようにわがままを云い、その日の夜には、雨の中リリーを迎えに行く。そして結果、相手を思うが故に一緒になることを拒否する。

山田洋次監督は、いつも人への“おもいやり”を考えている方です。監督の“やさしさ”が素晴らしい作品を生み出しています。


“商工春秋12月号”は?

2016年11月26日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

四日市商工会議所様発行“商工春秋12月号”より。“清書七伊路盤(いろは)ひざくりげ弥次郎兵衛 喜多八” 歌川豊国(三代)筆 安政三年(1856)年版

 今回は、四日市の風景でなく、四日市を舞台としたものを紹介する。

 清書七伊路盤は、いろは47文字に題名の頭文字を合わせたシリーズ。

 上部の屏風は、行書体の漢文に見えるが、実は該当するいろはのおなじ音をならべたもの。本品に描かれた文字も全て「ひ」と読む。

 描かれているのは、弥次さん喜多さんでお馴染みの「東海道中膝栗毛」において、四日市に泊まった際、夜這いに出ようとする弥次郎兵衛が、暗闇の中で外れてしまった棚を喜多八に支えてもらっている場面である。

 当時の歌舞伎役者の中山市蔵を弥次郎兵衛に、中村鶴蔵を喜多八に見立てている。二人の顔と仕草、特に弥次郎兵衛の間の悪い表情がユニークである。

                 (市立博物館学芸員・田中伸一氏)


三丁目の夕日に出演の寅さん

2016年11月24日 | 諏訪商店街振興組合のこと

三丁目の夕日第6集に寅さん、否、辰次郎さんがでている。辰次郎さんは、タバコ屋のおばさんのところに下宿することになるが、ある日、友人からもらったフグを自分で料理し、危うく命を取り留める。

おばあさんにうちに住めとすすめられる。

また、飲み屋で意気投合した自転車屋には、放浪生活を羨ましがられるが、すべては叶わぬこと。再び、放浪の生活に戻る。

 

 


“晩春”上映会

2016年11月13日 | 諏訪商店街振興組合のこと

第0回やろに!四日市★映画祭の一環で、スワマエハッピースペースにおいて小津安二郎監督“晩春”が上映され16名の方が鑑賞していただいた。

昭和24年公開作品で“麦秋”“東京物語”とともに、原節子を紀子役で起用した“紀子三部作”の第1作目となっている。この作品で確立したホームドラマは、遺作となった“秋刀魚の味”まで続く。最後、周吉(笠智衆)は娘を嫁に送り出した淋しさに耐えながらリンゴを剥く。カシカシという音。ここで小津監督は笠智衆に号泣せよと注文を付けたが「私にはできません」と突っぱねた。そのことが悔いに残っているという事だった。


あ、俺か?恋をしていたのよ

2016年11月11日 | 諏訪商店街振興組合のこと

「男はつらいよ」を見ていて、いつも出てくる役者さんを見つけるとうれしい気分になります。旅先で寅さんが泊まる宿の仲居さんを演じている女優が気になったら、相当のファンです。十中八九演じているのは谷よしのさん。松竹の大部屋俳優さんです。第十七作「寅次郎夕焼け小焼け」では、とらやの客で「お団子いくら?」と聞くと、寅さんに「二百万円」と言われてびっくり。

谷よしのさんは、小津安二郎監督や木下恵介監督の作品にも出演しているベテラン。「男はつらいよ」には三十六作品も出演されています。

谷よしのさんと並んで印象深いのが、大杉侃二郎(かんじろう)さんです。「寅次郎恋歌」では、酔った寅さんがとらやに連れてきた昔の仲間を演じている方です。数ある大杉さんの出演場面で、僕の印象に残っているのが「相合い傘」です。函館港のラーメン屋台で、寅さんとリリーが二年ぶりに再会します。あれからいろいろあったリリーは寅さんのことが懐かしくてたまりません。「あんた、あれから何してたのよ」と問われた寅さんは「え、俺か?恋をしていたのよ」寅さんとリリーの楽しい日々がここから再開します。

そのラーメン屋台の親父さんを演じているのが大杉侃二郎さんなのです。

      「寅さんのことば」佐藤利明著 東京新聞刊


最終回 辻さんありがとうございました

2016年11月10日 | レモン色の町

辻俊文さんは、昭和32年頃、諏訪駅が解体され、四日市の中心商店街が大きく変わる時、カメラを持ってその風景を写真に収めました。半世紀以上前のことです。

記録された写真は現在、岡田財団に寄贈されています。辻さんの仕事を街の発展に役立てればと思い、奥さんの承諾をいただいて公開してまいりました。

最近早稲田大学の研究機関が、モノクロ写真をカラー化出来たことを知りました。次の機会では是非辻さんの写真をカラー化したいと思います。

諏訪駅南にあった解体直前の諏訪マーケットを撮る辻さんの写真をみつけました。

辻さん、ありがとうございました。