花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

“不動寺の晩鐘”

2013年02月25日 | レモン色の町

四日市商工会議所広報誌“商工春秋”3月号の表紙は、水谷百碩画伯の四日市十二景より“龍灯の松 不動寺の晩鐘”です。(四日市博物館蔵)

龍灯の松は、不動寺境内にあった大きな松です。その高さから、港に出入りする船の目印となり、いつしか龍灯の松と呼ばれるようになりました。

枝のたくさんの添え木が老木の風格を感じさせます。不動寺の晩鐘は、四日市の名所として「近江八景」にならったものです。

 


“お嬢さん乾杯!”

2013年02月23日 | 諏訪商店街振興組合のこと

Tさん、今回も力の入った感想をありがとうございました。

今回も原節子の魅力全開作品(それも喜劇)の上映、ありがとうございました。

一連の小津作品主演の彼女を見てきて、ずっと関心を持っていましたが、図書館で面白い文庫本を見つけ、丁度読み終えたところでした。「原 節子―あるがままに生きて」という本で、2010年出版、著者は貴田 庄(1947生)という映画評論家で、小津安二郎に関する本も何冊か書いています。

この「原 節子・・・」の中で「お嬢さん乾杯」について書かれた文を少し紹介します。

☆ 月刊誌「映画ファン」1949年10月号での原 節子のコメントに

「“お嬢さん乾杯”で、「惚れております」というシナリオにない台詞を突然木下監督に言わされました。恥ずかしくて、本当に困ってしまいました。皆さん、私が困っているとゲラゲラ笑って・・・・」

シャイな原が「惚れております」と告白する木下の演出は見事に決まっていて、喜劇を好きだという彼の本領を発揮したラストシーンとなった。

原 節子は15歳でデビュー。42歳で引退するまでに100本強の映画に出たのだそうです。彼女は、歌、踊り、楽器演奏、どれも出来ず「大根」と揶揄されたこともあった様ですが、それでも、いえ、それだけにあの美しい表情と佇まいだけですべてを語りつくした・・・一言の台詞も発せず、20秒にも及ぶクローズアップに耐えられる女優・・・原 節子。かつて彼女の大ファンであった丹羽文雄が彼女の為に書き下ろした「東京の女性」は彼女の主演で1939年に封切られています。

最後にこの「お嬢さん乾杯」で面白かった処を二つあげます。

佐田啓二が弾くギター。左手の指が全く動いていなかった。

泰子の祖母の正直な言動の数々。今ならさしずめ樹木希林あたりが演ずる役柄でしょうか。なかなかの名演技だったと思いました。木下監督の喜劇 万歳!です。

ありがとうございました。祖母様。ひやひやするほど云いたい放題でゴザイマシタ。

Mさんは、いつものように会場で書いたただきました。

有難うございました。木下作品の名作ですが、私は今回初めて観させていただきました。大好きな原 節子の美しさに見とれました。自分を省みて?昔は俺も若かった。当時は早く幸せになりたいナーと、いつも願望を抱いていた思いを今夜の画面から呼び起され懐かしさで一杯でした。生きてきた歓びを与えてくださって感激満杯です。有難うございました。ハッピーエンドに乾杯!

Mさんはいつも感動の感想を書いていただきます。Mさんの感想を読ませていただく度に映画会を開かせていただいてよかったと、感無量です。

某Mさんからも感想をいただきました。

流石に木下作品、大いに笑わせ、コミカルの中に男女の情感がここち良く描かれている。そして最後には少し泣かされて・・・戦後間もない時代にこんないい映画が製作されていたのかと、感心しきり。

公開当時は昭和24年。終戦から4年しか経っていません。当時の風俗や風景が、とても興味深く鑑賞させていただきました。


第2回 ソーシャルメディアサミット開催!

2013年02月21日 | 四日市商店連合会です

四日市市商業農水部の服部次長

2月20日(水)午後6時30分より、四日市プラトンホテル5階のヴェチュアホールにおいて、四日市商店連合会主催の第2回ソーシャルメディアサミットが開催され、80名以上の参加者で盛会でした。ネット通販の現状を紺文とコスモ楽器が報告、その後、市の観光推進室を交えた6名で四日市の観光についてのパネルディスカッションがありました。時間的な制約から、内容の掘り下げには限界を感じましたが、今後、商連ニュース等の事業での展開が期待されます。今や大型店をも脅かすネット通販と、遷宮式典を迎えた市の観光は二つの重要課題でございます。この会をきっかけにますます進化することを願ってやみません。今回の集いで多くの同志と交流が持て、勇気づけられた思いでした。皆様ご参加いただき、ありがとうございました。

紺文の森会長

コスモ楽器の北川情報部副部長

パネルディスカッション「四日市の観光」

ファンに取り囲まれた観光推進室の岡田氏

お疲れ様でした ありがとうございました


野村芳太郎監督“砂の器”

2013年02月19日 | 諏訪商店街振興組合のこと

来る、3月16日(土)・17日(日)には“スワセントラルパーキング祭り”が開催され、この催事の一環として“昭和キネマの集い スペシャル”を開かせていただくこととなりました。上映は“砂の器” 昭和49年公開で、松本清張の小説を野村芳太郎監督が映画化しました。143分

“砂の器”は、松本清張原作の映画の中でも、特に傑作として高く評価された作品で、第29回毎日映画コンクール大賞(日本映画)・脚本賞(橋本 忍・山田洋次)・監督賞(野村芳太郎)・音楽賞(芥川也寸志・菅野光亮)、キネマ旬報脚本賞(橋本 忍・山田洋次)、1974年度ゴールデンアロー賞作品賞、ゴールデンクロス特別賞、モスクワ国際映画祭審査員特別賞・作曲家同盟賞を受賞しています。

昭和46年早朝、国鉄蒲田操車場構内で身元不明の殺人死体が発見されます。手掛かりはきわめて少なく、ねばり強い捜査からは何も浮かび上がってこない。迷宮入りかと刑事たちがあきらめたころ、被害者の家族からの届け出で身元が判明、被害者がかつて巡査時代に助けた親子が浮かんできます…。

映画の中で使われている「宿命」は音楽監督の芥川也寸志の協力を得ながら、菅野光亮によって作曲され、過去の回想シーン全編に流れる曲は涙なくしては観られない、まさに圧巻の仕上がりとなっています。大きな画面で、皆さんと一緒にご覧いただき、涙してください。

出演 加藤 剛・島田陽子・緒方 拳・松山省二・夏 順子・春川ますみ・菅井きん・殿山泰司・森田健作・渥美 清・佐分利 信・丹波哲郎

申し訳ありません一部内容を変更させていただきました

 


四日市平成の十二景

2013年02月16日 | 諏訪商店街振興組合のこと

水谷百碩画伯は明治大正時代に生きた画家です。四日市港を築いた稲葉三右衛門翁の肖像画を描いた人であり、萬古焼の絵付け師としても著名でした。水谷画伯は、当時、市民に親しまれている場所を日本画に残しています。高砂町・午起・陣屋跡・不動寺・垂坂山・三滝川・諏訪神社等。現在12枚が残っている為に、四日市博物館様では十二景と名付けられたそうです。

 御陣屋裏門之秋景

今年度に入って四日市商工会議所様発行の“商工春秋”に、その四日市十二景が巻頭を飾っています。稚拙ブログでも逐次掲載させていただいていますが、平成の四日市十二景は何だろうかと、その都度考えていました。

この度、3月16日・17日にかけて“スワセントラルパーキング祭り”のイベントを担当させていただくにあたり“平成の十二景“を皆様にも考えていただきたいと、広く募集させていただくことにいたしました。ナイトクルーズ・三滝通りの桜ライトアップ・駅前や諏訪公園のイルミネーション等四日市には市民に愛されている風景があります。十二か所は大変ですので五か所、皆様お勧めの四日市十二景をご応募させていただきます。

詳細は、新聞折り込みのチラシや当ブログにて公募しますが、抽選で粗品を進呈させていただきますので、どうか奮ってご応募いただきますようお願い申し上げます。


開催に向けて

2013年02月15日 | 諏訪商店街振興組合のこと

本日は、アビ・コミュニティの堀木さんと四日市JRへご挨拶に伺いました。エキサイト四日市・バザール開催日の4月6日(土)は「JR東海 春のさわやかウォーキング」が実施され、市内を散策していただいた後、バザール会場へ立ち寄っていただけることとなりました。ほとんどが市外の皆様で、大勢の来街者で賑わうことになります。(予想参加者1000名)

只今、「新道おもしろバザール」と「三滝通りさくらまつり」の参加店を募集中ですので、奮ってご参加下さい。お申し込みこち要項は四日市諏訪商店街振興組合のホームページから・・・


「生きる」

2013年02月13日 | 諏訪商店街振興組合のこと

黒沢明監督の“生きる”(昭和27年公開)は、昭和キネマの集いで是非上映したかった映画でしたが、レンタルリストに載っていなかったため断念しました。時代劇が多い黒澤監督の作品の中でも、橋本忍脚本による“生きる”は、素晴らしいヒューマンドラマに仕上がっています。

某市役所の課長である志村 喬演ずる渡辺勘治は、定年に向かって文字通りハンコを押すだけの“死んだような生活”を送っていました。自分の胃がんに気づくまでは…

余命が幾ばくも無いことを知った渡辺は、市役所を休み一時の享楽に走りますが、残ったのは虚しさだけでした。

さて、ここ市役所に“小田切とよ”という女性がいました。明るい性格のとよに渡辺は余命を生きるすべを求めます。そして、彼女は“モノを作る喜び”を教えます。

ここで一気に本人渡辺の通夜の日に映像が移り、参列の人々は渡辺が成した仕事のことを話し合います。それは、水溜りの暗渠を埋めて公園を造ることでした。住民からの要望は以前からあったのですが、役所内の無責任感からたらい回しにされてきた案件でした。人が変わったように渡辺は、公園造りに邁進します。あらゆる警告や妨害にめげることなく。

そして、雪の降る或る夜、渡辺は出来上がった公園のブランコで“ゴンドラの歌”を口ずさみながら息を引き取ったのでした。

だらだらと無難に生きることが、大切な人生の過ごし方でしょうか?この映画はそんなことを語りかけてくれます。60年以上も前の作品でありながら、提起される問題は、現在でも新鮮です。


“二十四の瞳”上映4

2013年02月04日 | 諏訪商店街振興組合のこと

Kさんからも感想が届きました。ありがとうございます

「風光明媚な小豆島の風景と、約20年の時間軸をグーッと凝縮した2時間半。あっという間でした。只、自分個人的には、題名に拘るというか、もっと子供との絡みがあってもよかったと思います。(原作も知りませんし、映画も初見です)

どちらかといえば「大石先生一代記」という感が強く感じられて「二十四の瞳」という部分が少なかったような気がしました。

12人の子供たちとのオムニバス的なのが一本の映画になっているのかと思っておりましたので。(名作を批判してすみません!)」

確かに“大石先生から見つめた子供たちの物語”といった感じでした。只、時代に押し流されて生きる子供たちを描くには、先生の目線で…というあたりに落ち着いたのではなかったでしょうか。「あなたのために、先生、何もしてあげられない。せめて苦しみを聞いてあげることくらいしか」何も先生をやめることはなかった。教師という義務を務めながら戦ってほしかったという感想も聞かれました。

ロングショットで時間をかけて撮影されるシーンが多くありました。昨今のめまぐるしい映画と比べるとじれったい気もしますが、画面を見ながら時代の不条理をじっくり考えていただきたいという監督の思いがあったのでしょう。

感想有難うございました。

次回は、同じ木下恵介の昭和24年の作品です。木下監督は「カルメン故郷に帰る」のような喜劇を撮ることも好きな監督でした。戦後間もない東京を舞台にコミカルで明るい作品が原節子を主人公とした「お嬢さん乾杯!」です。当時の貴重な風景もお楽しみください。


第2回ソーシャルメディアサミット開催!

2013年02月03日 | 四日市商店連合会です

第2回ソーシャルメディアサミットが開催されます。

日時・2月20日(水)午後6時30分

会場・プラトンホテル四日市  5階 ヴェネチアホール

会費・3000円  セミナー・お食事、飲み物込み(チケット扱っております)

内容   ネットショップで活躍するローカルゲストによる体験談

         facebook活用方法

         パネルディスカッション  地域の「ええとこ」発信

お気軽にご参加下さい。