昭和三十年代初頭の表参道スワマエ。三番街東角から南方向を見る。アーケードの骨組みが建った。ここの商店街の歴史は古く、東海道筋で四日市宿の南からの入り口として栄えてきた。戦後、諏訪新道と諏訪駅の中間に位置し、人々の往来は耐えなかった。
夜の諏訪前商店街。店の明かりは皓々と灯る。当時はほとんどの店が居住していて、夜の九時頃まで店を開けていた。交代で食事を済ませ、家族の団欒を楽しみながら店の番をする。家路に急ぐ自転車が通る。どこかのラヂオから“1丁目1番地”のテーマ曲が聞こえる。明日も寒い一日になるのだろうか。(写真提供 山路昭雄様)
掲載のカラー写真は20年程前に撮ったものです。