花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

今井正監督“青い山脈”感想

2012年08月28日 | 諏訪商店街振興組合のこと
皆出席のMさんからです。ありがとうございました。
     
“青い山脈”は昭和24年の作品とか。当時、私は中学3年生でした。あれから60年余。池部良さん、若山せつ子さんの若い映像に思わず眼差しが開きました。
何と云っても、私は原節子さんの大ファンです。あの美しさは、まさに天下一。他の追随を許しません。物語は70%忘れていましたが、懐メロはさることながら懐かしいスクリーン。私の心の宝物に思っています。昔の青春に戻った気分です。厚く御礼申します。有難うございました。
     
Yさんの感想はひとこと。
ユーモアもあって、あっという間の80分でした。
     
Hさんが書いていただいた感想です。
東北地方の港町を舞台とした青春ドラマとされていますが、戦後間もない時代にしては全体的に進んでいるように思われました。
女学生の恋愛が封建的な街で引き起こした騒動であるが、主人公の島村先生(原節子)が自由恋愛のために旧弊な人たちと闘う。民主主義の気運がまだ定着していない時に、品よく頼もしく推進していく。このような時期に作られた良心的で健康的な作品だと思われます。
又、映画も印象深かったですが、主題歌も永遠に残るもので、先日NHK思い出のメロディで氷川きよしが歌っていました。いつ聞いてもそれぞれの時代、製作された映画の場面が浮かんできます。
毎回楽しみに鑑賞させてもらっています。ありがとうございます。
     

第3回 サテライトステーション事業

2012年08月27日 | 諏訪商店街振興組合のこと
一言お詫び申し上げます
10月予定のサテライトステーション事業は“男はつらいよ”です。
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本来は“陽のあたる坂道"を予定しておりましたたが、3時間18分と余りの長さに断念いたしました。
前回の映画会で皆様にご承知いただき、“男はつらいよ”を公開させていただくことになりました。
深くお詫び申し上げるとともに、記念すべき第1回作品に、ご期待いただきますよう、お願い申しあげます。
追記
居眠りながら書いたので、意味不明となりました。
第3回は予定通り市川崑監督作品の「おとうと」・第4回を山田洋次監督の「男はつらいよ」となります。
陳謝!

市川崑監督作品“おとうと”

2012年08月25日 | 諏訪商店街振興組合のこと
8月24日(金)午後6時30分より、第2回文化の駅サテライトステーション事昭昭和キネマの集い 青い山脈 続編を上映させていただきました。

1週間後の続編上映ということで、どれだけの方にお集まりいただけるか心配でしたが、前回お越しいただけなかった方も数名みえて、会場は満席となりました。外羽理事長と「ありがたいことだ」と話し合った次第です。
後編をじっくり観たのは2回目ですが、結構理屈が多い。原作か監督によるものなのか一度小説を読んでみたくなりました。
     
     
第3回 昭和キネマの集いは、市川 崑監督作品“おとうと”です。(カラー作品)
幸田文の小説を映画化したもので、キネマ旬報1位、毎日映画コンクール日本映画大賞、ブルーリボン賞作品賞に輝いており、1976年には浅茅陽子と郷ひろみで再映画化されています。
この映画は、初の“銀残し”といわれる手法が用いられています。“銀残し”は大正時代の雰囲気を出すためにフィルムの発色部分の銀を残す独特の技法で、この作業により映像の暗部が非常に暗くなり、画面のコントラストが強くなるので引き締まった感じになるのです。
     
小説家の娘であるげん(岸 恵子)は、放蕩者に身を落としている弟、碧郎(川口 浩)の世話を甲斐甲斐しく焼いていました。それというのも、父の後妻である厳格なクリスチャンの義母(田中絹代)が子供たちを冷淡に扱うからでした。
ありとあらゆる遊戯に現を抜かす弟にげんは時に怒り、時に愛情をもって接します。そんな日々の中で、碧郎は肺病を病み再び回復することのない体になっていました。げんは病気が感染することも恐れず、碧郎のそばで生き、その傍らで眠ります弟とおのれの腕をリボンでしっかりと結び付けて。
     
2010年山田洋次監督が、市川崑に捧げて同名映画を撮っていて、二人をリボンで結びつけるなど、いくつかのシーンでオマージュがみられます。この時の姉は吉永小百合、弟役を笑福亭鶴瓶が演じています。
 第3回 文化の駅サテライトステーション事業“昭和キネマの集い”は、平成24年9月28日(金)午後6時30分より。上映時間は1時間40分です。
 ぜひご来場ください。

三丁目の夕日‘64

2012年08月24日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
三丁目の夕日 64がDVD化されました。そして、だれが何と言おうと泣かされます。
ただただ懐かしい東宝スコープのオープニング。そして、狭い道から表通りへ飛び出すプロペラ飛行機。
     
     
公開が2012年早々(2012年1月21日公開)。東日本大震災を受けて何よりも人と人との絆が強調されていました。
宅間先生のあの一言に感涙です。
     
ひとことだけ 云わせてください
今はみんなが上を目指している時代です
みんなが豊かで 便利な暮らしをしたいと 思っている
医者だって そうだ
みんながなりふり構わず 出世したいと思っている
しかし 彼は それとは違う生き方をしている
私は不思議に思って聞いてみたんです
血気盛んな若者が なぜ出世を望まないのか
彼はうれしいからだと答えた
お金持ちになるより 人の安心する顔を見るほうが 幸せだと
幸せとは 何でしょうね?

“さいごの色街 飛田”

2012年08月22日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
“さいごの色町 飛田”井上理津子著 筑摩書房刊
     
週刊文春の本屋さん大賞でノンフィクションエッセイの3位に挙げられていた“さいごの色町 飛田”は、大阪西成区に今なお存在する遊郭街を女性ルポライターが12年間にわたって取材を続けたドキュメントです。
遊郭という外部からの取材を拒否する独特な雰囲気のある街に、井上さんが果敢にも乗り込み、聞き取りを続けた記録は大変興味深いものでした。
「大阪の古き良き街を、もっと知りたいんです」
「お宅が飛田のことをどう思ってはるのか分からへんけど、私らはイカンことしてるんやから、書かれては困るんや」
「誰の許可もうて、やっとんじゃ」
「宮城の大学院生やて、研究にとかゆうて勝手に写真撮っとったんや。他人の家の写真を無断で撮って、それで済むと思ったら大間違いや。なぁ、あんたにもわかるやろ」

これは飛田の成り立ちと、売春禁止法が発令された当時の混乱と、莫大なお金が飛び交う繁栄と、衰退期に迫る今日にかかわる、遊郭の経営者、飲食店店主、やくざ、周旋屋、娼妓、呼び込みのおばちゃんなどこの街をめぐる様々な人たちの記録です。
娼妓の人たちは、商品として扱われます。暴力によって高級品らしく仕上げられ、贅沢をさせて借金を作らせ街娼から抜けられないようにします。
客の支払金をごまかす女の子には、殴るけるの制裁を容赦なく加えた。
多くの女の子は「バンス(前借り)持ち」だ。バンスがなくても、飛田の近くのマンションを借りるので、マイナス200万円ほどからスタートさせることが多い。この借金が終わるまでに、宝石、ブランドの服などを買わせ、海外旅行をさせ、「夢と希望」を持たせ、「この店にいるからこそ自分がある」と思うように洗脳していく。借金が減ってくると、ホスト遊びを覚えさせる。それも安いホストクラブではなく、一晩で何十万ものお金を使わせる。

こうして経営者は、商品として拘束していく。
読み進むうち、私は井上さんと飛田の街を取材しているような気持になりました。
最近のインターネットの進歩はすごい。わざわざ出かけなくて飛田の町を見て回ることができます。
     
3年前の飛田 お正月風景 東つきあたりはコンクリートの壁が続く
     
料理店“鯛よし百番”は 大正7年飛田開廓直後に建てられた遊郭がそのまま使われている
最後に井上さんはこう結んでいます。
なお、本書を読んで、飛田に行ってみたいと思う読者がいたとしたら「おやめください」と申し上げたい。客として、お金を落としに行くならいい。そうでなく、物見にならば、行ってほしくない。そこで生きざるを得ない人たちが、ある意味、一生懸命に暮らしている町だから。邪魔をしてはいけない。
四日市にも昭和32年頃までは赤線地帯があった。諏訪公園から西の方角を見渡すと、竜宮城のような建物が建っていたのを、記憶している。
     
辻写真館さんの写真 昭和30年ころの春告園

第2回 もっとネット活用講座

2012年08月21日 | 四日市商店連合会です
     
8月18日(土)午後2時より、四日市商店連合会主催の、四日市文化の駅メインステーション事業「もっとネット活用講座 第2回 ネットとアプリで自由研究」が開かれました。
今回は前と異なり、新規のお客さまが4名お越しいただき、9名で熱心に勉強を楽しんでいただきました。
インターネットの世界はメモリの進歩とともに膨大な情報量となって、さまざまなアプリケーションを楽しむことができます。
料金の発生する場合もあり気をつけなくてはなりませんが、これを楽しまない方はないとせっせと無料アプリを探す昨今でゴザイマス。
セキュリティのことなど、武藤先生には聞きたいことも多々ありましたが、仕事の都合で早退させていただきました。
次回、9月15日(土)午後2時より、文化の諏訪駅2階で開かれる「第3回 もっとネット活用講座 芸術の秋」でお聞きしたいと思います。
芸術の秋に向けての、文化の諏訪駅にふさわしい、格調高い講習会に大いに期待するところでゴザイマス。
皆さまもお気軽にご参加ください。

第2回 文化の駅サテライトステーション事業

2012年08月19日 | 諏訪商店街振興組合のこと
平成24年8月17日、文化の駅サテライトステーション事業 第2回 「青い山脈」を上映させていただきました。
     
今回も会場は満席。感謝です。
「青い山脈」を昭和24年に作った今井正監督は、社会派というか左翼系というか、視点を虐げられた人々にあてて映画づくりをした人です。
「民衆の敵(1946年)」・「青い山脈(1949年)」キネマ旬報2位・「また逢う日まで(1950年)」キネマ旬報1位・「どっこい生きている(1951年)」・「ひめゆりの塔(1953年)」・「にごりえ(1953年)」キネマ旬報1位・「真昼の暗黒(1956年)」・「キクとイサム(1959年)」・「武士道残酷物語(1963年)」ベルリン映画祭グランプリ・「越後つついし親不知(1964年)」・「橋のない川(1969年)」モスクワ国際映画祭ソ連映画人連盟賞・「婉という女(1971年)」など、映画を通した権力批判を展開しました。
今井正版「青い山脈」も、封建的風潮が残る地方の街で、恋愛の自由を主張する島崎雪子(原節子)の民主化運動に焦点をあてて描かれています。
生徒である寺沢新子(杉葉子)は、金谷六助(池部良)と仲良くしているところを級友に知れ、男女交際は学校の名誉を傷つけるものだと告発されます。
二人をかばう島崎は、時にはくじけそうになりながらも、沼田校医(龍崎一郎)や梅太郎(小暮実千代)を味方にして学校側と戦うことになるのです。
こうして、理事会が開かれ公の場で男女交際の是非が討議されることになるのですが、賛否両派に分かれて対策を話し合います。
街のボスである理事長(三島雅夫)は、酔った勢いでチンピラを差し向け沼田を襲わせます。往診に向かう途中、暗いトンネルで暴漢に襲われる校医・沼田の運命やいかに。
不穏な犬のけたたましい鳴き声で、物語の前半は終わります。

商店街で盆踊り

2012年08月13日 | おいらの商店街
みかんさんからコメントで、今年の盆踊り大会は中止とお伝えしましたが、公園通り商店街が主催で8月17日金曜日の開催が決定したようです。
仮装のど自慢大会が併設のイベントで盆踊り大会は行われます。
申し訳ありませんでした。
時・平成24年8月17日金曜日
処・公園通り(1番街交差点)
内容・盆踊り大会・仮装のどじまん大会
主催・公園通り発展会

今井正監督「青い山脈」

2012年08月11日 | 諏訪商店街振興組合のこと
青森県立弘前高等女学院の教員を経験した石坂洋次郎は、昭和22年朝日新聞に「青い山脈」を連載しました。東北地方の港町を舞台に、若者の男女交際をめぐる騒動をさわやかに描いた青春小説です。
そして昭和24年、今井 正監督は正続二編に分けて「青い山脈」を映画化しました。正編7月19日公開、一週間後の7月26日続編を公開しています。
当時 東宝と松竹が映画化権を争い、結局権利は東宝が獲得しました。この時松竹の監督候補は木下恵介だったそうです。まぼろしとなった木下恵介監督の「青い山脈」は出来ていたらどんなだったでしょうか。
     
     
     
舞台は、空襲の惨禍を受けることのなかった港町。ここの女学校へ島崎雪子(原節子)は教師として東京から赴任してきます。
騒動の発端は、生徒である寺沢新子(杉 葉子)が金谷六助(池部 良)と知り合いになり、このことを知った同級生が学校の権威を傷つけたとして学校に告発します。戦争も終わり新しい民主化運動が起き始めた時代、古い因習の残る町で自由恋愛をめぐって対立が起こることとなるのです。
     
     
     
 教頭、体育教師、地元の権力者である会長に対抗して、島崎雪子、沼田玉雄(校医)扮する龍一郎、芸者梅太郎(小暮実千代)は、男女交際の自由を主張します。
     
 結末は石坂洋次郎の青春小説らしくハッピーエンドとなりますし、抗争の経過もユーモアも交え明るく爽やかに描かれています。同級生が書いた偽ラブレターに「恋(戀)しい、恋しい」を「変(變)しい、変しい」と間違えて書いた件はあまりにも有名です。
 昭和24年ころは、男女が手をつないで歩くことすら憚られる時代でした。終戦の傷跡が残る暗くなりがちな時代に公開された「青い山脈」は大ヒットとなり、その後、何度も再映画化されています。藤山一郎による歌も国民的歌謡となって歌い継がれてきました。
若くあかるい 歌声に 雪崩は消える 花も咲く
青い山脈 雪割桜 空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ

8月17日(金)午後6時30分より スワセントラルパーキング2階会議室で上映です。入場無料、是非お越しください。