今日は仕事で昼から彦根へ走った。
306号線を、藤原から鞍掛け峠へ向かう。晩秋というより、初冬の景色だ。峠に差し掛かると時雨れてきた。まだまだ紅葉がきれいだ。天気がよければすばらしい景色だろう。
この峠を昔、近江商人は山越えして四日市のほうへ来たのだろうか。聞いてみたら、もうひとつ南の、永源寺の峠ではないかとおっしゃる。数年前、あの峠も超えたことがあった。どえらい細くて心細い道だった。峠では壁が造ってあり、乗用車でもぎりぎりの幅になっていた記憶がある。
彦根で少し長居をしてしまい、急いで帰路に着く。登りに差し掛かる手前に有名な多賀大社があるので、参拝に立ち寄った。
参拝前に手を清める。まず右手でひしゃくを持ち、左手を洗う。右手に持ったひしゃくで右手を洗ってはいけない。なぜなら服がびしゃびしゃになるからだ。そんなことを考えていたら、前におじいさんが来て、親しそうに声をかける。にっこり笑ってハイハイと返事をしていたら、おじいさん急に声が大きくなって興奮しだした。
なんじゃこれと思い、拝殿に向かおうとすると、近所のおばあさんがこちらを見ながら笑ってこう言う。「この人少しおかしいんですよ」
げえっ!こんなお方にかまっていられるか。どこにでも名物爺さんはいるものとみえる。拝殿で深くお辞儀を済ませ、振り向くと、あのおじいさん、のこのことこちらへやってくる。社務所でお札を受けてさっさと神社を後にした。
多賀大社は、伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美(いざなみ)の命が祭ってある。このご夫婦は、いっしょになって日本の国を創られた方々だ。古事記にも淡海の多賀にご鎮座と記載があるという。ずいぶん古いお宮である。
空を見ると、ずいぶん薄暗くなってきた。さっきのおじいさんに又つかまらないうちに、急いで帰ることにした。今度はゆっくり来たいが、12月中旬には、この峠も通行止めになるそうだ。
306号線を、藤原から鞍掛け峠へ向かう。晩秋というより、初冬の景色だ。峠に差し掛かると時雨れてきた。まだまだ紅葉がきれいだ。天気がよければすばらしい景色だろう。
この峠を昔、近江商人は山越えして四日市のほうへ来たのだろうか。聞いてみたら、もうひとつ南の、永源寺の峠ではないかとおっしゃる。数年前、あの峠も超えたことがあった。どえらい細くて心細い道だった。峠では壁が造ってあり、乗用車でもぎりぎりの幅になっていた記憶がある。
彦根で少し長居をしてしまい、急いで帰路に着く。登りに差し掛かる手前に有名な多賀大社があるので、参拝に立ち寄った。
参拝前に手を清める。まず右手でひしゃくを持ち、左手を洗う。右手に持ったひしゃくで右手を洗ってはいけない。なぜなら服がびしゃびしゃになるからだ。そんなことを考えていたら、前におじいさんが来て、親しそうに声をかける。にっこり笑ってハイハイと返事をしていたら、おじいさん急に声が大きくなって興奮しだした。
なんじゃこれと思い、拝殿に向かおうとすると、近所のおばあさんがこちらを見ながら笑ってこう言う。「この人少しおかしいんですよ」
げえっ!こんなお方にかまっていられるか。どこにでも名物爺さんはいるものとみえる。拝殿で深くお辞儀を済ませ、振り向くと、あのおじいさん、のこのことこちらへやってくる。社務所でお札を受けてさっさと神社を後にした。
多賀大社は、伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美(いざなみ)の命が祭ってある。このご夫婦は、いっしょになって日本の国を創られた方々だ。古事記にも淡海の多賀にご鎮座と記載があるという。ずいぶん古いお宮である。
空を見ると、ずいぶん薄暗くなってきた。さっきのおじいさんに又つかまらないうちに、急いで帰ることにした。今度はゆっくり来たいが、12月中旬には、この峠も通行止めになるそうだ。