文化展望四日市第4号 椙山 満氏著 四日市の今昔④より
津新地-四日市間を走る伊勢電鉄が昭和4年1月桑名へ延長する際、四ツ谷町 善光寺門前にこしらえた半径100メートルの名物急カーブ。今、五両連結の下り急行電車が仁王門の前を右に傾き、車輪を軋ませながらゆっくりと四日市駅(国鉄)へ入ってゆく、昭和31年9月15日の風景。
この年の9月23日には、短絡工事のため廃線となる。小さいころ親戚が朝日町にあったのでよく遊びに行ったし、この踏切も渡ったはずであるが記憶にない。廃線後の線路道を気分よく歩いた記憶はある。有名な善光寺カーブである。
写真は、昭和5年の善光寺カーブ。完成したばかりの白亜の四日市南駅(伊勢電鉄)から発車した桑名行が通過中。よく見ると単線のようだ(チャウか?)。買収以前ここにあった合同駅は四日市鉄道と三重鉄道の2線入っていたが、線路幅が狭軌だったので諏訪駅までは取り外された。
追記:昭和13年に伊勢電鉄は複線化されたとあった
もう1枚の写真 これは本町まちかど博物館の水谷宜夫氏よりお借りしたもの
左善光寺 カーブする近鉄線 遠くに踏切を渡り終えた学生さんらしき姿 この踏切は 冒頭掲載の自転車で待つ御夫人の居た踏切になる 四日市駅から諏訪駅方向に撮られた写真です 昭和31年頃か?