昨夜は“おどりフェスタ”の前に、特別企画として“獅子舞特別企画”が催され、四日市の獅子舞16団体が一堂に並んだ。こんなにあるのか!と驚いた。新正町・浜田(戦前大山の上で舞った獅子)・南浜田(戦前大山の上で舞った獅子)・中北條(羽津大宮町の志氏神社にて奉納)・中南條(羽津大宮町の志氏神社にて奉納)・日永八幡(追分鳥居創建時に奉納)・御園町一丁目(塩浜御園神社奉納)・高角町(高角町神前神社奉納 親子二頭ずつの番いによる舞)・立阪神社(市指定無形民俗文化財 垂坂にある麴組合の商権確定記念奉納がはじめ)・北河原田・小杉(小杉神社に奉納)・東坂部(刑部神社奉納)・御館(みたち)(市指定無形民俗文化財)・西阿倉川(左三つ巴の家紋入り獅子頭)そして伊勢太神楽講社が加わった。東日野(雌獅子)と椿岸神社(市指定無形民俗文化財)の参加はなかった。そしてこの他の市内各地南町・ときわ一丁目・川合町・馳出町・山之一色・北野町・寺方町・萱生町の獅子舞が受け継がれている。伊勢神宮の地元だからか、四日市では多くの獅子舞が残されていることに驚かされる。
三滝通会場にて 獅子が肩車をしてもらって舞う
今回は“獅子舞特別企画”に“一般社団法人 伊勢太神楽講社”の舞が出場した。
獅子頭をつけたまま女装して傘を回す
伊勢太神楽は、お伊勢参りが庶民の娯楽として親しまれた江戸期より、伊勢神宮に参拝出来ない遠方に住む人々のために全国の村々に神札を届け、代理参拝の神楽を舞う日本固有の古典芸能である。伊勢太神楽講社は、国指定重要無形文化財を受けていて日本に1団体しかない専従の神楽師集団で、450年以上の歴史獅子神楽に加え賑やかな萬斎(漫才)や放下芸など、厳かな中にも大衆娯楽として庶民に親しまれた。江戸期の伊勢の風俗を今に伝える伊勢太神楽は、嘗てのお伊勢参りの姿を現代に遺す“歩く重要文化財”と表されている。4月14日:伊勢神宮に於いて・12月24日桑名市太夫 増田神社に於いて奉納の舞が行われる。