花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

“名もなく貧しく美しく”感想その2

2015年09月29日 | 諏訪商店街振興組合のこと

9月25日鑑賞した、松山善三監督作品“名もなく貧しく美しく”。Kさんからの感想です。ありがとうございました。

今回の作品では、障害があるがゆえに起きるいろいろな事が、いわば(あるある)の作品に、うなずくことが多かったです。

一番納得したのは、道夫(夫の小林佳樹)が一日の稼ぎのほとんどを使っておもちゃのラッパを買ったところ。音のない世界にいるからこそ、ラッパは宝物のように感じたのではないかと思います。障害者というより男として、気持ちが分かります。

今回の映画の一つのキメは、秋子(高峰秀子)のセリフです。

「世間の人は、障害者に同情はしても、理解しない」

この一言はかなり効きました。どうしても、ついつい奇異な目が、憐みの眼では見ることが出来ても、対等に見られない自分自身がいます。

 自分自身も、どちらかと言えば(障害者と健常者の)中間に存在しているのかも、と思います。

スミマセーン 最後の言葉がよく分かりません。Kさん、普通の人ですよ。

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商工春秋10月号より

2015年09月28日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

“商工春秋”10月号が届きました。巻頭を飾るのは“東海道53次 四日市”です

葛飾北斎による「絵本駅路鈴(えほんえきろのすず)」と呼ばれるシリーズの1枚。

道標と鳥居から日永の追分とわかる。小さい鳥居や、すぐ脇に建つ饅頭屋の構造、蛇行する小川など、これまで紹介した2枚の追分とは異なる表現が目立つ。三人の旅人が描かれるが、後ろの二人は同行者ではなさそうだ。伊勢参りの途次、柄杓や傘を差しだして、前に行く男に施しを求めている。立ち止まった男は、どう応えるのか。

霞の赤と鳥居や河岸などの黄、そして灯篭や縁台の緑が映え、色使いの妙も見どころの一つである。 (市立博物館学芸員 田中伸一氏による)

左に蛇行する川は、内部川か?少し南になるが、構図の都合で取り入れたのでしょうか?

前に行く男は、先を急ぐ渡世人「あっしには関わり合いのネエことでござんす」。そして、口にくわた長楊枝が、見えませんねェ。珍しくドラマ性のある一枚です。

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松山善三監督“名もなく貧しく美しく”感想

2015年09月27日 | 諏訪商店街振興組合のこと

9月25日松山善三監督の“名もなく貧しく美しく”を鑑賞いたしました。早速Tさんから感想を頂きました。ありがとうございました。

素晴らしい作品だった。

主演は高峰秀子。脚本・監督は夫の松山善三。

映画は空襲シーンからの始まりで、爆弾落下で焼け落ちる建物が逃げ惑う人々の上に崩れかかる場面とか、すし詰めの列車の中にうずくまる疲労困憊の人々の様子が丁寧に撮られていた。

脇役も数多く出演していたが、中でも印象に残ったのが

① 障害者の妹、秋子(高峰秀子)の存在で、自分は母の愛を受けられず“金”にしか生きていく道を得られなかった勝ち気で淋しい心を持つ姉を演じた草笛光子。

② 女手一つで三人の子供(それぞれが個性的?)を陰になり日向になって育ててきた明るく逞しい明治の女を演じた原 泉。

さてこの作品の圧巻は・・・

① 母親が宝石売って買ったミシン。その大切なミシンを遊び人の弟に取られた秋子がトラックにしがみ付いて追い縋るシーン。蹴られた手から血を流し乍らも、必死に走り続ける秋子。本当によく走った。(この辺りから場内のあちこちで啜り泣く声が・・・)

② 家出した秋子を追い駆けて、電車に飛び乗った夫が、連結車両の窓越しに必死に説得し続けるシーン、秋子の心が次第に解きほぐれて行く様子が、林 光作曲の効果的なBGMと相まって、観客の心を打たずにはおれない。

高峰秀子は大正15年生まれ。養母のマネージメントの元、15歳から始まった女優稼業。一人でずーっと家族のみならず、親類縁者の生活の面倒を見続け来、31歳の時に2才年下の松山と結婚したのを機に、念願の一主婦の平凡な暮らしに入ろうとしたが、諸事情がそれを許さず、53歳になってやっと引退することが出来た。

読書家(勉強家)で「私の渡世日記」を始め、数多くのエッセーを出版。86歳で亡くなったが、物事の本質を見抜く信念の人でもあったらしい。

子供に恵まれなかった夫婦にとって、ある意味、この作品は“愛児”ではなかったかと思われる。

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“祇園囃子”上映決定!

2015年09月24日 | 諏訪商店街振興組合のこと

少し早いですが10月の映画鑑賞会のお知らせです。

10月23日金曜日午後6時より、溝口健二監督の“祇園囃子”を上映いたします。今回も森さんから情報をいただいた、津市一身田にある三重県総合文化センターの“三重県視聴覚ライブラリー”を利用させていただきます。

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松山善三監督“名もなく貧しく美しく”

2015年09月23日 | 諏訪商店街振興組合のこと

9月25日の映画鑑賞会は、松山善三監督の“名もなく貧しく美しく”です。この作品は昭和36年1月15日封切りの東宝作品で、ろうあ者同士で結ばれた夫婦が、戦争直後の困難な時代を、お互いが励まし合い助け合って生きていく物語です。

監督と片山秋子役の高峰秀子とは、昭和30年に結婚しています。この作品は、木下惠介のもとで助監督を務めていた松山善三の第1回監督作品にあたり、第12回ブルーリボン賞脚本賞、第16回毎日映画コンクール脚本賞、女優主演賞を受けています。

冒頭、秋子が戦災孤児となった上野アキラを連れて家に帰るのですが、家族は、秋子の留守の間に孤児院へ預けてしまいます。最後に成長したアキラと再会・・というシーンになるのですが、このラストが可愛そうすぎると云った感想が多く、否、これでよかったのだという意見と賛否両論を起こしています。

子役で一郎役の島津雅彦は、小津監督の“お早よう”、“浮草”でもおなじみですが、前作以来2年を経過していて、少し成長した“聞かん坊や”を演じています。

現代ほど身障者に対して配慮がなかった時代、そんな時代に助け合って生きた夫婦。“人は一人では生きられない”ということが身につまされました。

ぜひご覧ください。

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若尾文子という女優

2015年09月19日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

第1回目に上映した小津安二郎監督「浮草」といい10月23日上映の「祇園囃子」といい、このところ若尾文子づいている。そこで当店横に“若尾文子という女優”で特集を組んだ。興味のある方はご覧ください。きれい可愛らしくで色っぽい。しかし、見せるところは絶対に見せない。そこから気品というものがただよう。

1933年(昭和8年)東京都生まれ。1945年、疎開先の仙台で終戦を迎える。1949年、仙台を巡業中の長谷川和夫に出会ったことが転機となり、翌年単身上京、1951年18歳の時、大映第5期ニューフェイスに合格、俳優の道を歩む。

溝口健二、小津安二郎、市川崑、川島雄三、増村保造など巨匠、名匠たちの名作に次々と起用され、本格女優としてのキャリアを積む。1961年「女は二度生まれる」「妻は告白する」でキネマ旬報賞、NHK映画賞、ブルーリボン賞、日本映画記者会賞、ホワイト・ブロンズ賞の主演女優賞の五冠を達成。続く1965年には「清作の妻」「波影」で同5賞の主演女優賞を受賞、二度目の五冠に輝く。そして1968年、「不信のとき」「積木の箱」でキネマ旬報主演女優賞3度目の受賞という前例のない快挙を成し遂げる。

近年は、ソフトバンクのCMに、白戸次郎(犬のお父さん)の母親役で登場している。

「祇園囃子」で若尾文子は舞妓役で出ている。乞うご期待!

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“生きている兵隊”

2015年09月16日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

石川達三著“生きている兵隊”(伏字復元版)中公文庫

昭和10年「蒼氓」で第1回芥川賞受賞した。昭和12年

から華北へ従軍。昭和13年「生きている兵隊」を中央公論に発表するも、反軍的であるという理由で即日発禁となった。

上海に上陸した日本軍は、南京へと向かうその行軍の様子が書かれている。大陸深く入るにしたがい、後方援助は途絶え、現地調達となる。抵抗する老婆から牛を奪い取ったり、スパイと判断した若い女性を銃剣で刺し殺したり、家族を殺された為泣き叫ぶ女性を“うるさい”との理由で撃ち殺したりしている。

戦争の残酷さが、実際に従軍したものでしか書けないリアルさで胸に迫る。

戦後、完全復元版が出されたが、伏字となった部分に傍線が施してある。最後の圧巻は、ほとんどすべてが伏字だ。近藤は、南京の酒場で芸者を拳銃で撃つ。その狂気に至る過程には鬼気迫るものがある。

近藤は撃つつもりがあったかどうか分からなかったが、女が逃げ出したのを見ると発作的に指が引き金を引いた。爆発の音は二度つづいて起こった。女ははげしい悲鳴を上げて戸口から外へ走り去った。

 

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ジャズフェスタ開催!

2015年09月13日 | おいらの商店街

本日は第4回四日市JAZZ FESTIVAL。ここ表参道スワマエ コスモ楽器前でも熱演が展開されました。

ラストの“谷マキ”さんの唄が一番上手かった。プロ並み?(プロか?)17時からだったので人通りの少なかったことが残念。通りのお店は関係なくサッサと閉めてまった。ナンチュウコッチャ!モッタイナイ!(写真は明日掲載予定)

※ 翌日、フェイスブックでほめ言葉をコスモちゃんに送ったら、転送されて、ご本人から感謝のご返事が来ました。谷マキさんの“タニマチ”にさせていただければと思ってしまいました。ジョーダン、ジョウダン

トコロデ

 人は他人を上に見たり、下に見たりして差別する動物です。見上げられると悪い気はしませんが、見下されることには苦痛が伴います。私も含めて、社会の弱者に送る詩でゴザイマス。

“通勤電車で読む詩集”小池昌代 編 NHK出版 より

 宇宙を隠す野良犬    村上昭夫

 野良犬はなぜ生まれてきたのか

 それが分かる時

 宇宙の秘密が解けてくる

 

 それはなぜ好かれないのか

 その肌はなぜ悪臭に汚れていて

 なぜみなに追われるのか

 

 それはなぜ痩せているのか

 消えそうにも痩せていながら

 なぜなおも撲殺されようと

 つけねらわれているのか

 

 それはなぜ尻尾をたれるのか

 人の姿を見さえすると

 なぜおびえた痛ましい目を向けて

 逃げ去ってゆくのか

 

 そして野良犬は

 これからも生まれるのだろうか

 生まれて誰にも好かれはしないのに

 

 いつも固い棒で追われるばかりで

 かどだった石で打たれるばかりで

 いつも暗くて際のない死に

 おびえていなければならないのか

 野良犬は

 なんべんも生まれるのだろうか

 

 それが分かってくる時

 宇宙の秘密は解けるのだ

 宇宙の端が一体なになのか

 その先がどうなっているのか

 一匹の血に飢えた野良犬が

 雨に濡れながら逃亡を続ける野良犬が

 

 それをしっかりと

 隠しているのだ

 小池さん曰く

読み終えたあと、臓腑ふるわせ、うーっと一声、うなってみたくなる

なりませんか?

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福祉とにぎわいのまちづくり事業推進会議 進行中!

2015年09月11日 | 諏訪商店街振興組合のこと

サンシ前罹災地再建計画は順調に進められています。現在、青山里会と地権者との調整がほぼ終了し、土地の測量調査の最終段階に入っています。

第2回目の様子

社会福祉法人 青山里会・地権者・商店街組織(諏訪栄町地区まちづくり協議会・1番街商店街振興組合・諏訪西商店街振興組合・諏訪商店街振興組)・四日市市・四日市商工会議所で組織された“福祉とにぎわいのまちづくり事業推進会議”は、月1回の割合で開催され9月7日で3回目を迎えました。

推進会議の規約にはこう記されています。

この規約は、諏訪栄町地区(サンシ前罹災地)において、少子高齢化社会の進行や人口減少時代の到来を踏まえ、地域住民のより良き暮らし(well being)の実現と中心市街地の賑わいの再生を目指して、事業者、地権者、商店街、行政をはじめとする関連諸団体による検討組織を設立し、優良建築物等整備事業を中核事業とするまちづくりを進めるための必要な事項を定めるものとする。

会長を諏訪西商店街振興組合理事長の野村愛一郎氏、副会長は青山里会理事長の川村陽一氏と地権者代表の森 直正氏、事務局長は、事務局を置く諏訪商店街振興組合専務理事の水谷武生で構成されています。この事業を中心となって進めているのは、3年前、四日市商工会議所策定の“四日市中心市街地グランドプラン”でお世話になった㈱地域環境デザインの石崎 均氏で、商店街の内情を熟知した経験が生かされています。

3階から上は高齢者に限定しないマンションの予定ですが、1階と2階の一部を青山里会と商店街が相談して、住民の安寧な生活づくりと街の活性化につながる施設にしようと調整を進めています。

現在、その内容に関するアンケート調査が計画されていて、地域の皆さんの意見を聞きながら、より良い施設づくりを目指しています。

準備が出来次第、皆様のお手元に「“ハッピー・スペース諏訪”に関するアンケート」をお届けすることになると思いますが、一人でも多くの方々のご意見をお聞きできますよう、どうかご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

※  「タイヘン ナンッスカラ モウ!」とは、ノムラ会長のお言葉デス。

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こにゅうどうくん善戦!

2015年09月10日 | おいらの商店街

「ゆるきゃらグランプリ2015」で、こにゅうどうくんが善戦している。総合(企業なども入れたすべての候補)40位。ご当地キャラで29位。全国候補数1699の中の40位だからスゴイ!

しかしこれから上位は手強い。住民ぐるみでがんばっている愛媛県さんの みきゃん にはまだまだほど遠い。ガンバレ!こにゅうどうくんp(^_^)q!

カッコイイ!

 

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