花の四日市スワマエ商店街

四日市諏訪商店街振興組合専務理事の横道ブログ

雨二モマケズ

2024-01-03 | 映画の名言、映画の迷言

お恥ずかしいお話ですが、この年になると、正しいことを実行すべきだと常々考えるようになりました。“ただしいこと”とは何でしょう?

第158 回直木賞受賞作 門井慶喜著『銀河鉄道の父』を、監督 成島 出監督(孤高のメス・ソロモンの偽証・八日目の蝉)が、映画化(2023年5月)しています。宮沢賢治の父親(役所広司)の宮沢賢治(菅田将暉)へのなりふりかまわぬ親バカぶりが描かれていますが、結核に罹り床に就いている、賢治の妹トシ(森 七菜)へも付きっきりで看病をします。本を読み直してみたのですが、このシーンは原作にありませんでした。

 

兄、賢治もまた 同じ考えでした

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋(イカ)ラズ

イツモシズカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニイ入レズニ

ヨクミキキシテワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイイトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレミオセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャロル・リード監督の傑作!

2023-12-10 | 映画の名言、映画の迷言

B-1グランプリを終えてひと息ついたところで、東海道四日市宿資料館へ出かけました。館長の長谷川さんと吉本さんに親切な案内をいただきました。感謝!

「四日市にある日曜日にしか見れない資料館/東海道四日市宿資料館」 (youtube.com)

1949年キャロル・リード監督の傑作「第三の男」は、アントン・カラスのツィターで始まります。第二次世界大戦直後、混乱のウィーンに、ハリー(オーソン・ウェルズ)に誘われてやってきたホリー(ジョセフ・コットン)は、事故死したはずのハリーが実は生きていたことを探り出します。「話がある」と告げられたホリーは、約束の観覧車の下でハリーを待ちます。

金のために手段を選ばないハリーは、観覧車の中で仲間になれと誘惑します。

オーソン・ウェルズの凄みのある悪役振りですが、不思議な説得力があります。

が、現在のウクライナやイスラエルで、どんな文化が育まれることでしょうか?

ツィターの曲が流れる、最後の名シーンです。

私見、地下道の銃撃戦は小さい頃の自分にも印象的だったのか、漫画に描いていた記憶があります。そして、光る石畳に立つ広告塔は、マンガ雑誌にも使われました。謎のサンドイッチマンが広告塔の中に消えていきます。中はギャングのアジトに繋がっていました。

「第三の男」は、繰り返し鑑賞に堪える傑作です。最後のシーンをまた見たいと衝動にかられます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感涙の映画 二十四の瞳

2022-12-30 | 映画の名言、映画の迷言

ず―――っと昔、振興組合で上映いたしました。以来、涙もろくなったものです。映画の題が出ただけで、ウルルっと来てしまいます。歳をとったものです。

1番は、山が(川)の間違い。面倒なので直しません。

 

 

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

”スモーク”という煙に巻かれたような話 最終

2022-12-26 | 映画の名言、映画の迷言

万引き少年が落として言った(訂正:行った)財布を持って、盲目の老女を訪ねたタバコ屋のオーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル)。一人暮らしの老人に肉親と偽りクリスマスのお祝いをする。100%善意だったかと言えば そうでもない、帰りに隅に置いてあった盗品と思われるキャノンのカメラを持って帰った。その話を作家のポール・ベンジャミン(ウイリアム・ハート)に話すと、話が出来すぎているとポール・・・

「嘘がうまいのも 才能だなあ 

勘所を心得ていて うまい話に仕立てる

君は大ベテランだよ」

・・・に対してオーギーは、何を勘違いしているんだ。

「秘密を分かち合えない友達なんて

友達といえるか?」

ゆっくりとオーギーの顔がアップされて、ニンマリと笑う。この顔が最高です!

そうか、そうだったかと納得のポールが曰く・・・

「その通りだ それが生きていることの価値だ」

わるいジョウダン話で成り立っているような、マンハッタンの下町での会話。一生に一度は こんな対話をしてみたいものですニャァ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“スモーク”という煙に巻かれたような映画1

2022-12-24 | 映画の名言、映画の迷言

映画「スモーク」を観る。ああ これは、クリスマスの映画だということを最後まで気づかなかった。鑑賞後、ほっこりするような、もう一度 観ても良いような映画だった。“幸せは分かち合うもんだ。みんなお金持ちでもないけれど、幸せになる権利はあるんだ”という作品かな?

クリスマスを祝うことは戦後にきたアメリカの進駐軍さんが一般市民に普及させたか?。“クリスマスイブ”には“クリスマスケーキ”を食べて、夜中になると“クリスマスプレゼント”をサンタさんが 枕元の靴下に入れてくれる。冬休みに入ったばかりで、気持ちがうきうきしているから、こんな良いことはない。日本人にすんなりと受け入れられた。

ブルックリン 長――い電車が走る

オーギーの店では・・・

こんな話が弾む

アメリカはブルックリン。広い通りの角で小さなタバコ屋を営むオーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル=映画で、この役者が好きになった)は、街角のモノクロ写真を、毎朝、同じ角度で同じ時間(午前7時)に10年間撮り続けている。このカメラはこの映画 最後の伏線となる。

正面がタバコ屋

そのアルバムを、客であり作家であるポール・ベンジャミン(ウイリアム・ハート)に見せる。『みんな同じ写真にみえる』『いいや、よく見てくれ。行き交う人々、季節の移り、みな違う。もっとじっくり見てくれ』その中の1枚に、ポールは亡き妻の出勤姿を見つけ、思い出してむせび泣く。その横で何となーく複雑な表情のオーギー。役者が良いのか、監督の指導が良いのか?キャストのみんなが忘れ難い演技を見せてくれる。オーギーの50%の確率で子供である?娘も、忘れ難い演技をしている。

 つづく

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“スモーク”という煙に巻かれたような映画2

2022-12-24 | 映画の名言、映画の迷言

たばこ店 オーギーの店に、昔 彼女だった独眼竜(思わず笑える)の女性が乗り込んでくる。「オメメはどうしたの?」と聞くと「無くしたの。悪いものを見すぎたから。ところで お願いがある。妊娠している娘に会ってくれないか」という。「本当に 俺の娘か?」と聞くと“フィフティ フィフティ”との答え。二人で会いに行くと、娘は麻薬中毒で毒舌満開。子供は降ろしたといわれ あっさり追い返される。そのあと娘は、こみ上げる悲しみの表情をする。(彼女はその後、救われることになるので ご安心を)

クリスマスだとわかるのは最後のシーン。妻を亡くして以来スランプに陥っていた作家のポールに、N.Y.タイムスから“クリスマス向けのいい話”の仕事が舞い込んできた。「何か、良い話はないか?」「昼飯をおごってくれたら話すよ」とオーギー。

この最後の話のシーンが良い。このシーンを撮るのに監督は3日かけたそうだ。はなし始めるオーギーの顔がゆっくりアップされる。

話は、店の万引き少年を追いかけると財布を落としていった。そこには、住所の紙片と母親との二人の写真が入っている。その住所を頼りに、財布を持ってクリスマスの日に届けることにした。古いアパートに 盲目の老婦人が一人で住んでいた。思わず「息子だよ」と言ってドアの隙間から声をかけると「ああ、息子かよく来た」と言って部屋に入れてくれた。持ち込んだチキンとワインでささやかなパーティをする。

実はおばあさん、訪れたのが息子でないことは初めから知っていたのだ。おばあさんが寝入っている隙に、置いてあった万引きの品と思われるカメラを拝借して帰った。「作り話だろう。うまく出来すぎている」とポールは笑い飛ばそうとする。最後のシーンでは、その時の様子がモノクロで映される。

クリスマスは誰もが幸せになれる権利がある。その幸せを分かち合える日が まさに クリスマスである。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シェーンは死んだのか?中編

2022-12-21 | 映画の名言、映画の迷言

八百屋の“しろちゃん”から、姉さんと「シェーン」を観に行くので、一緒に行かないかと誘われた。しかし、姉さんの都合で行けなかった記憶がある。封切りが昭和28年なので、三重劇場へ行こうとしていたのは幼稚園前の頃か?しろちゃんより歳が一つ下だったから、小さくて理解できないと思われたのかもしれない(恨)。

ジョー一家と、何気なくその場にいるシェ―ン

「シェーン」は西部劇の王道を行く作品です。開拓民の家族にライカ―一家が出て行けと脅しをかけます。善悪がはっきりとしていて、いかにもワルといった連中です。しかし、ライカ―一家の兄はこう云います。「開拓団としてこの地に入り、先住民のインディアンと戦い、苦労して手にした牧場だ。南北戦争で負けたため政府に取り上げられたが、本来、ここは俺たちの土地なんだ」と。立場を変えれば、ライカ―一家も悪くないような気がします。

ライカ―一家がやってきた

政府の承認があるとはいえ、むしろ侵入者は、ジョー親子の方かな?とも思われます。冒頭で、ジョー親子にシェ―ンという用心棒がついたから、ライカ―の方も拳銃使いのジャック・パランスを雇ったのです。その後、シェーンは奥さんのマリアンに色目を使い、プラトニックラブと言え、子供の前でチョロチョロと奥さんを伺います。(コレ、アカンヤロ)ということで後編の“シェーンは死んだか?”の結論に移ります。

「この土地から出ていくか、もしくは、俺の牧場で働くなら、雇ってやる ウヒャ ウヒャ ウヒャァ~」

<補足>ウィキペディアより“気になること”

日本においては、1953年(昭和28年)公開の団体名義の映画作品は『2003年(平成15年)12月31日に著作権の保護期間が終了したもの』と考えられたことから、幾つかの会社から『格安DVD』としてリリースされた。しかし、東北新社とパラマウント社は著作権存続を主張した。2007年(平成19年)12月18日に、最高裁判所で「著作権法による著作権の保護期間が終了した」と確定判決を下したことで「シェーンの著作権は消滅した」ということが、裁判を通じて公に認められた。

以下もウィキペディアより 著作権問題

1953年問題 - Wikipedia

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シェーンは死んだのか?前編

2022-12-20 | 映画の名言、映画の迷言

“シェーン”は昭和28年の作品です。ところは開拓途上のワイオミング州。リーダー格のジョーと賢明で美しい妻のマリアン、そして息子のジョーイが住む家にシェ―ンが訪れます。折しも、一帯を開拓して牧場を営むライカ―一家が、後から入植してきたジョーの家族を追い出そうと嫌がらせを仕掛けてきます。そんなこともあって、シェ―ンは家族の親切心にあまえて逗留することになりました。ライカ―一家の追い出しは激しくなるばかりで、入植者の中に死人が出るに至ります。遂にシェ―ンは、止めるジョーを振り切ってライカ―一家と決闘に出かけます。後を追うジョーイ。そしてジョーイは決闘の現場を目撃するのです。

決闘に勝ったシェ―ンは、去ります。その時ジョーイにこう残して・・・。

「一人でも人を殺せば、後戻りできないものなんだ。

 一生消せない烙印を背負う」

当時は勧善懲悪の名のもと、旗本退屈男もスーパージャイアンツも、バッタバッタと悪者を倒していきました。そんな時代の中でシェ―ンは、人を殺めれば それで罪人になるんだよ、と少年に教えていきます。 後編へ つづく

<特別付録> 商店連合会の甕破り山車でお世話になっているSさんが、Youtubeを立ち上げてみえますので、ご覧ください。

(153) yokkaichimap - YouTube

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田中邦衛さんに哀悼の意を

2021-04-05 | 映画の名言、映画の迷言

山田洋次監督の映画“学校 Ⅰ”での田中邦衛さんを、忘れることができない。

黒井(西田敏行)の夜間中学に通うイノさん(田中邦衛)は、50代になるまで、文字の読み書きが出来無かった。趣味は競馬で、カタカナの書き取りの時間にオグリキャップの事について熱弁した事がある。

数十年以上にわたり肉体労働を中心に幾つかの職を転々とし、それが影響して体を壊して大病を患い、映画の最後には療養の為東京から地元の山形に帰省し、その末に亡くなる。妹が1人居たが幼少期に死別しており、その事が自分の責任であると思い込み、心の深い傷となっていた。

夜間中学の親切な田島先生(竹下景子)に好意を寄せ、授業で結婚申し込みの葉書を書く。田島に相談された黒井はイノさんに諦めるよう諭す。

「うるさいよ!カラオケ止めろ!」

「人の葉書をヨ たらいまわしにして読みやがってヨ 笑いものにしてるんだ 俺のことをヨ 

何が同じ人間だヨ あんたら(黒井と田島らのこと)病気で休んだって ちゃんと月給出るだろう 俺たちは仕事休んだら その日からオケラだよ 血統が違うんだよ あんたらとはヨ それがどうして 同じ人間同士だぁ 」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画“黒い司法”

2020-12-01 | 映画の名言、映画の迷言

映画“黒い司法”は、黒人への偏見が根強いアラバマ州で、差別意識と闘った一黒人弁護士の事実に基づいた作品である。

ウォルター

近場でリンチ事件も数多く起きたが

今では誰も語らない

 

そんな町で 北部の黒人の若造が

黒人の冤罪を晴らそうと戦っているとはな

彼を連れ戻すと約束したのに

状況を悪化させた

 

ジェイミー

依頼人と親しくなるのはよくないと聞いていた

距離を保てと

でもあなたはまるで違う

一人ひとりに近づいて

家族のように愛するわ

家族が傷つけば一緒に傷つく

あなたの葛藤は私の想像を超えている

でもあなたはもうこの町の大切な人よ

証言を逆転させたのは 青年弁護士の誠意が通じたからか

事実の持つ重み 素晴らしい逆転判決でした

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする