花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

心から 有りがたうさん!

2012年12月22日 | 諏訪商店街振興組合のこと

毎回参加いただいている小古曽のMさんから、いつものようにその場で感想をいただきました。ありがとうございました。

有難うございました。昭和11年の作品とか、私は昭和9年生まれの老人です。当時は2歳。この作品は、わたくし、今まで観た記憶がありません。上原謙、往年の名優、日本一の男前と世間を騒がせた記憶があります。“愛染かつら”田中絹代主演の名画は2,3度観たことはあります。

その後、田中絹代さんの映画は数本くらい観たように思っております。76年もの昔に還った様な心境。若返らせていただき、ありがとうございました。    思いつくままの乱文、お許しください。有難うございました。

 Tさんからも感想を頂戴致しました。

この「有りがたうさん」は、昭和11年の作品で、原作は川端康成とのことで、「伊豆の踊子」(水戸光子扮する薫という旅芸人)や、「雪国」(バスがトンネルを抜ける)を連想させ、半農半漁の様な伊豆の田舎道を砂埃を上げて走る乗り合いバスは、いつしかどっしりとした茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ農村を抜け、ガードレール(?)など殆ど無い山道をクネクネ登っていく。行く手に現れるものは徒歩の人ばかりで、対向車は1台もなし。

途中、道端に待ち受ける人たちからの頼まれごとをすべて引き受け進む運転手(上原謙)は、休憩時は勿論、運転中も客と共に喫煙し、しかも吸殻をポイ捨て。現代とは隔世の感あり!バスは全編、人情を織り込むようにして走り続ける。

桑野通子(若くして病死したのは惜しまれる)が、気風の良い酌婦役を明るく演じて物語の進行役も兼ねていた演出が面白かった。この映画、登場人物は乗客や、道行く人たちを合わせると相当な数。しかもオールロケで、かなり贅沢な作品だったのではないか。

それにしても主人公が酌婦のアドバイス(?)通りに、身売りされる筈の娘を嫁にするとは。まるでお子様向けのおとぎ話のようで、少し興ざめではあるが、めでたし、めでたし!? 

最後に毎回、水谷氏がナビゲーターを務めてくださるお蔭で、映画がより深く楽しめ、本当に 有りがたく お礼を申し上げます。

お褒めをいただき恐縮です。作品を少しでも深く楽しんでいただけることができれば、これに勝る喜びはありません。上映当日は、偶然にもBSで放送されたとのこと。会場では1時間ほど早く鑑賞いただきました。当日は、上映前にいくつかの発見を紹介させていただきました。上原謙は二枚目でした。この映画が初主演とのこと。男前を鼻にかけることなく、ごく自然に振舞う姿はかっこよかった!酌婦役の桑野通子は桑野みゆきのお母さん。そういえばどことなく似ておりました。有難うさんは、通りすがりの旅芸人の女性からも言付けを受けます。その一人が薫。“伊豆の踊子”も薫という名前。心憎い演出でした。


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