花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

昭和の食と商店街 明治オレンジジュース

2017年10月02日 | レモン色の町

第25回 明治オレンジジュース

味という点ではともかく、便利さにおいて缶ジュースは、瓶ジュースにはかなわなかった。瓶ジュースの蓋は、たとえ栓抜きが無くても、机の引き出しの取っ手金具を使って開けられるし、いざとなったら、歯ではずすこともできた(かなりの危険は伴うが)。しかし缶ジュースは、缶切りがなければお手上げ、飲むことはほぼ不可能なのである。

 缶切りを使った開けかた例

そんな中、昭和32年に登場した缶ジュースに注目が集まっている。明治製菓から発売された「明治天然オレンジジュース」には、なんと最初から缶に穴あけ器がついているのである。小さい釘抜きのような形をしたその穴あけ器を使えば、あっけないほど簡単に穴を開けることができる。これでもう、缶ジュースを飲むたびに缶切りを探さなくていいのだ。老婆心ながら申し添えておくと、缶ジュースに穴をあける時は、飲み口の他に空気を抜く穴をあけることを忘れない様に。穴1個だけでは、飲むのに非常に苦労することになる。(昭和こども新聞 日本文芸社刊より)

現在の公園通りにあった“竹屋”さんに、新発売の缶ジュースがあった。大きなお菓子屋さんで敷居が高かった。Sくんと店の前にいた時、男の子が万引きをする現場を見つけたので、少年探偵団の気分で注意した。「君、それは悪いことだぞ」。男の子は盗んだお菓子を返したのかどうかは記憶にない。少年探偵団気分のまま二人は諏訪公園へ走り、砂を掴んで図書館の方へ投げた。何故そうしたのかはマッタク分からない。ところが砂の飛んだ先に浮浪者が寝ていて、むっくり起き上がった。二人は一目散で逃げ帰った。

少年探偵手帳



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