新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

白い山茶花

2007年11月27日 06時43分38秒 | 日記・エッセイ・コラム

 公園を散歩していた時の話です。

 双眼鏡を手にした老人が、私に話しかけてきました。老人といっても私よりは若い。

「今日は何種類ぐらい来てますか?」

「………?」

 私は質問の意味も分かりませんでした。

「8種類ぐらいかなあ」

 彼自身の自問自答でした。

 私はやっと、問いかけの内容を察することができました。
 彼は鴨の種類を訊ねたのです。

「さっき聞いたところでは、7種類らしいですよ」

 知ったかぶりで答えたら、

「いや、今日は8っは来てますよ]と、老人は8種類にこだわっております。

「8種類ですかあ?」

 私にはどっちでもいいので、中途半端に受けていたら、

「あれはマガモ、その横の2羽がカルガモで、それそれスーッと行ったのがオナガですよ」

 確かに7~8種類の名前を教えてくれました。

 話し相手を捜していた風情です。つまり、私はカモにされたのでした。

 しかし、決して不愉快ではありません。彼の気持ちは分かっているつもりです。

 その老人は、私の話題には素っ気ない返事でした。

「この山茶花は、なんという種類ですかねえ?」という私の問いに、

「こんなのは何処にでもありますよ!」

 とりつく島もない返事でした。

 それでいて、木の上の小鳥の声を聞きながら、今度は小鳥の説明に入りました。

 ありがたいことでした。

 別の探鳥ポイントへ、私を案内したい申し出がありました。丁重にお断りしました。

 今日の写真は、その時の山茶花です。その老人には興味のなかった花ですが、可愛い花ですので、見てやってください。

Simg_1794t_3

                                                                               

Simg_1781t

 山茶花2題 2007.11.25

 

p>にほんブログ村 シニア日記ブログへ   ← 応援のクリックをお願いします!

 お暇がおありの節は、「到るところ青山」 http://hiyodori.blogzine.jp/seizan/

   にもお出で頂けるとありがたいです。

 「写真俳句」と「エッセー」のブログのつもりです。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする