新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

面白偏屈お医者11月編その一

2007年11月29日 07時20分36秒 | 日記・エッセイ・コラム

 鼻がツンツンしてきたので、面白偏屈医者のやっている耳鼻科へ行った。私はそこの常連患者だ。

 前の患者は、私より少し若そうな制服ジイさんだった。

 よせばいいのに、お医者の前に座ったトタン、彼は眼鏡を外した。

「眼鏡はしていていいですよ、ウチは眼科じゃなくて耳鼻咽喉科です!」、とお医者の一発。

「あっ、スイマセン」と、制服ジイさんはシドロモドロ。

 さらに悪いことに、お医者の前でスリッパを脱いだ。

「スリッパは脱がなくていい!脱ぐなら履くな、履いたらぬぐな。ハッ、ハ、ハ………」 

 ますます制服さんの体勢は悪くなっていく。

 しかも、診察の動機がふるっている。

「どうしたンですか?鼻、ノド、耳……?」

「ノドです。魚の骨がつっかえたらしくて………(モグモグモグ)……」 制服さんの歯切れはすこぶる悪い。

「何食べたの?」

「魚です!」 再度の質問なので、制服さんも苛立ったのかキツイ語調。

「メダカかサメかを聞いているンです!」 お医者はますます言いつのる。

「ウナギです!」

「フーン……」と、お医者は制服さんのノドを覗き込んだ。「オーッ、あった、あった!」

 ウナギの骨がノドに刺さっていたらしい。

 それからが大変。ナースさんに舌を引っ張らせておき、お医者がピンセット様の器具で骨を取り出した。

「ホーラ、こんなに大きい!」

 制服さんに見せていたが、残念ながら私からは見えない。

「▲▲さん、黒っぽい紙を持ってきて!」 お医者がナースさんに命じた。

 持ってきた黒っぽい紙の上にクダンの骨を置いて、

「サア、これが犯人です。イヤ、ハンコツ(どうやら犯骨のことらしい)かな?」などと言いながら、お医者は上機嫌で紙を制服さんに手渡した。

 記念として犯骨(?)を渡したものらしい。あくまでも愉快なお医者だ。

「もう大丈夫ですよ。もしダメだったら、また来てください、ハイ!」

 お医者は別のカルテを手にした。

 次は私の番だ。

 長くなりましたので、私の診察状況は明日のブログで報告します。

 私に対しても、数々の迷言があって、楽しいひとときでした。

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テンデンバラバラの鴨  2007.11.25

 写真は11月25日撮影。11羽の鴨は、テンデンバラバラに動いていた。

 つまり、みんな個性派なのでしょうか。珍しく思えたので撮りましたが、もともと鴨ってそんなものなのでしょうか。

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コメント (8)
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