新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

二人で一人前

2007年11月21日 07時24分31秒 | 日記・エッセイ・コラム

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フエンスの蔦紅葉 2007年11月18日 撮影

 一昨日の写真。市営球場駐車場のフエンスに、蔦紅葉がよじ登っていた。
 一生懸命に足を踏ん張って、高みを目指している様子だ。いい色になっていた。

 昨夜における老夫婦だけの食卓。

「明日はどこかへ行くんだっけ?」。これは私の質問だ。

「あら、もう忘れたの?」。

 カミさんのこのような切り返しの場合、自分でも忘れていることが多い。

「どこへ行くんだっけなあ」。私はすっかり忘れている。その話題の時、私はほかのことを考えていたらしい。

「あらっ、忘れたの!」

 つまり、カミさんも忘れたらしい。攻撃的な口調の時は、自分も忘れていることが多い。思い出そうと頑張っている様子。

「▲▲▲へ行くのよ!」と、しばらくしてから行き先を思い出した。

「え、そうだっけ?何を買うんだっけなあ」。まだ私は思い出せない。少なくとも私の用事でないことは明らかだ。

 カミさんはじっと考えていた。自分の領域でなさそうなので、私は余裕がでた。

「しょうがないなあ、さっき言ってたじゃないか」、と、ご大層な口をきいて私は考えない。考えても思い出す手がかりがない。つまり、まったく忘れているのだ。

「あっそうそう、ワインだった!」と、カミさんは大声で言った。

「そうだった、そうだった」と、私も思い出した。

 アルコールから遠ざかっている私には、ワインが思い出せなかった。立派な退化だ。

 このような場面は、わが家の日常なのである。

「二人で一人前ねえ」とは、カミさんの口癖だ。

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コメント (10)
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