新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

言葉は恐ろしい

2008年02月21日 09時24分46秒 | 身辺雑記

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待ちわびの紅梅(5) 2008年2月20日

 だいぶ暖かくなってきた。

 ブログ友から、「あの紅梅はもう満開か?」との問いかけもあるので、昨日、また行ってみた。

 状況はご覧のとおり、三分咲き程度だろうか。

 木によっては、依然として固い蕾のままだ。

 まあ、それだけ今後も楽しめるということなので、ありがたいことだとお天道様に感謝している。

 

 一昨日、仕事場で幾人かの後輩と会った。

 多忙な業務を抱えている連中なので、それぞれ長い時間ではなかった。

  私の病後を知って、励ましや慰めの言葉をかけてくれた。ありがたいことだ。

 そんな中の一人。

「先輩はもう70歳を越えていますよねえ」

「うん」

「仮にまたガンになり、見逃されて転移したとしても、5~6年は大丈夫でしょうから、男の平均寿命ぐらいにはなりますよ。そう思えば、気が楽じゃありませんか」

 つまりその後輩は、とんでもないことを言っているのだ。

 しかし、私は一向に気分を害さない。

「そりゃあそうだよなあ」 

 顔も変えず、不得要領なことを言っている私。

 とんでもないことを平然と言っている後輩も無神経な奴だが、その言葉を受け流している私も、かなり変な奴かもしれない。

 どうやら言葉とは、そのようなものらしい。

 言葉は相手との距離や関係によって、及ぼす作用が異なってくるようだ。 

 相手が気に食わぬ奴なら、美辞麗句を並べられても癪に障る。逆に許し合える関係なら、無神経なセリフにも腹が立たない。

 人間という奴、かなりいい加減ではなかろうか。

 とは言え、もっとも許し合っているはずのカミさんの言葉に対し、場合によってはブチ切れることがある。

 だとすれば、距離だけでもなさそうだ。

 難しいなあ。

 飾った物言いをすれば、「心の許容力は相手次第で、強くも弱くもなる」らしい。

  そんな言葉の方程式をみんな無意識に使って、世の中を巧みに泳いでいるのだ。

 賢いねえ。

 ところで話は異なるが、漁船とイージス艦との衝突事件。

 某紙の朝刊の見出しに、「テロだったらどうする?」とあった。そのような電話やメールが多いという紹介記事である。

 その言葉の裏側に、「漁船だったからよかったものの……」というニュアンスを嗅ぎ取ってしまうこともできる。

 もちろん、そのようなことはあり得ないのだが、曲げて読もうとすれば読めてしまうところに、言葉遣いの難しさがある。

 言葉は恐ろしい。

 

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コメント (12)
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