私が待ちわびていた紅梅も、やっと二分咲き。
あと数日で、ふわーっとした雰囲気の艶やかな花たちに会えそうだ。
成人とする年齢を20歳から18歳に引き下げるかどうか、論議が出ている。
もとはと言えば、憲法改正のために必要な手続きとして国民投票法が制定され、投票権者を18歳以上としたことに端を発している。
憲法改正や投票法の是非は別として、従来は20歳としていた民法上の成人年齢を、18歳に引き下げることが法政審議会に諮問されたのだ。
年齢規定のある法律は数多い。難しい議論になりそう。
18歳と言えば、高校を卒業するかどうかの年頃。かなり複雑な年齢だ。
飲酒や喫煙の問題一つとってみても、論議は沸騰するのではなかろうか。
結婚の問題も大きい。
犯罪防止や罰則等の適用についても、十分な議論が必要だろう。
それに引き替え、私の18歳時代は純情なものであった。今に比べればまるで、ネンネだ。
私の煙草は、高校3年末期が初体験。
その当時は、喫煙がバレれば停学処分だった。
先生が生徒のポケット検査をして、煙草カスの有無を探せた時代だったのだ。
飲酒などはもっての外。
その時代の感覚で今の18歳を理解しようとしたら、とんでもない的はずれの議論になりそうだ。
従って、私には議論に加わる資格がない。自信もない。
高校3年生の時、私は同じ市内の女子高校生を、デートに誘った。
「デートに誘った」という表現は少し違う。
私の同級生の中に、その女生徒と同じ中学校を卒業した友人がいた。
その友人を介してラブレターまがいの手紙を渡し、やっと「逢い引き」に成功したのだ。
その当時は「逢い引き」だった。デートとは言わなかった。
場所は某市にある観梅の名所。
折悪しく前日に雪が降り、公園はぬかるんでいた。
二人とも学校の鞄を持って、ボチボチと辻褄の合わない話をした。
男の私に相応の気持ちはあったのだが、手続きの手際もよく分からず、いたずらに時間が過ぎていった。
とどのつまり、茶店で甘酒を飲んだだけで別れた。
今から55年前、つまり半世紀以上も前の話。
私のグループには「悪所通い」をしていた奴もいた。しかし通常の「悪」は、「隠れ煙草」程度のことだった。
「悪」の中には、「婦女暴行」で退学処分となった桁外れの「悪」もいたが、「クスリ」とか「援助交際」までの行動力はなかったように思う。
噂では、生活のために、身体を売っている女生徒の話は聞いていた。
真偽は知らない。噂だけだったように思う。
田舎の「不良少年」は、その程度のものだった。
そんな時代の私には、18歳問題を議論する勇気はない。
途方もない時代になっているような感じだ。末が恐ろしいと思う。
誰が悪いということではない。時代の推移が人や世相を変えているのだろう。
「逢い引き」の初体験となった某公園は、今も白梅中心の「梅の名所」となっている。
梅の季節、そこは私の宝ものかもしれない。
今日もまた、これから「?」です。
毎週なので、恥ずかしいから、「?」と表現します。
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