暦のうえではもう春なのだが、風が強いせいかまだ肌寒い。
家庭菜園の生け垣の傍らで、ほとけのざが咲いていた。
この付近も先日の雪で真っ白となったが、今日あたり、もう春を感知して咲き始めたようだ。
可愛い心根ではないか。
人間のほうは、「寒い、寒い」と言っているが、野草は遅滞なく営みを進めている。
地方によって異なるが、立春が過ぎても肌寒いことが多い。
そんな微妙な肌合いの違いを、歳時記では、「遅春」、「春遅し」、「遅き春」、「おそ春」などと表現している。
「余寒」や「春寒」、「料峭」などもある。
句のなかでどのように活かすかは、その状況に応じた気分。
私のような初心者には「気分」としか言いようがない。
だから、あまり悩まない。(いや、実は悩んでいるのです)
「ほとけのざ」は越年草。春の七草のホトケノザとは異なる。
花の最盛期は、3月~6月ごろ。
ほとけのざ咲いて今なほ遅き春 鵯 一平
桃が咲き桜が咲くと、季節は疾走し始める。
あっという間に田植え、草取りの季節となり、葉桜が茂る。
また季節に追いまくられることになって慌ただしいことだ。
これから仕事場へ向かいます。
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