安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

羽越線事故調査ツアー2日目

2007-11-24 21:16:09 | 鉄道・公共交通/安全問題
11月24日、2日目。いよいよ今日は調査本番だ。旅館の人に無理を言い、朝6時30分朝食、7時出発のスケジュールにしてもらったが、男鹿線でトラブル発生。落ち葉で車輪空転が起き、大幅な遅れとなった。おかげで予定していた特急「いなほ」に乗れず、普通列車に乗る。当初10:26の予定だった酒田入りは11:48と大幅に遅れた。
この時点で、男鹿駅を発車してから4時間、旅館を出てからだと5時間近く経過している。男鹿~酒田間は営業キロにして144.4キロ。東京起点だと新富士や茨城・東海村あたりとほぼ同じ距離である。首都圏ならこの程度の距離を移動するのに在来線でもまず2時間はかからないが、ここ秋田では半日かかる。これが地方の偽らざる現実なのだ。

酒田到着後もどうやって現地に行けばいいか全くわからず、右往左往した挙句、タクシーを呼んで走ってもらった。第2最上川橋梁に着くと運転手が「ここが例の事故現場なんですよ」という。事故現場の慰霊碑を管理している事務所の人によれば、ここには毎日5~6人が訪れるという。どうりでタクシー運転手がここをよく知っているはずだ。

慰霊碑に手を合わせ、黙祷した後調査開始。橋梁や築堤の状況、風速計や事故後に設置された暴風壁などを調べた結果、事故の概略はつかむことができた。結論を言えば、羽越線事故はマスコミが報道しなくなっただけで、地元では決して風化はしていないようだった。

調査終了後は特急「いなほ」で秋田へ。名物のきりたんぽ鍋、しょっつる鍋を食す。きりたんぽは米を原料としているらしく、腹持ちが良かった。しょっつる鍋は和風で水炊きのような感じ。日本酒とあいまって身体の芯から暖かくなった。

懸案だった事故調査が終わり、ようやく肩の荷が降りた気分になれた。明日はいよいよ旅も最終日。
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