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中日が53年ぶり日本一 山井・岩瀬継投で“完全試合”

2007-11-01 23:58:24 | 芸能・スポーツ
中日、53年ぶり日本一

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プロ野球の日本シリーズは1日、ナゴヤドームで第5戦が行われ、中日が1-0で日本ハムを降し、1954年以来53年ぶりの日本一に輝いた。中日先発・山井は力強い投球で八回まで1人の走者も許さないパーフェクトピッチング。九回に継投した岩瀬が日本ハム打線の攻撃を3人で打ち取った。中日は2人の継投で“完全試合”の快挙を成し遂げた。

日本ハムの先発ダルビッシュもよく投げたが、中日は二回裏、1死二、三塁から7番平田の犠飛で先制。この1点を守り切って快勝した。
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プロ野球12球団で「現在もっとも日本一から遠ざかっている球団」の不名誉がつきまとっていた中日。日本シリーズに何度も出場するのになぜか勝てない。その悲運の歴史に、ついにこの日、終止符が打たれた。

それにしても驚いたのは、8回まで完全試合だった山井を落合監督が躊躇なく代えたことだ。
そりゃ誰しも人情というものがある。楽に勝てる点差があれば、みんな山井に大記録を達成してほしいと願うだろう。だが点差はたったの1点なのだ。

9回、山井を岩瀬にスイッチしたことに対し、いたくご立腹の向きもあるようだが、私は玉木氏こそ目が曇っていると思う。野球とはチームプレーなのだ。山井を続投させてもいいが、その結果完全試合がもし崩れ、出塁したたった1人の走者が還り、その後逆転などされようものなら、シリーズ全体の流れが変わりかねなかった。もしそうなっていたら、落合監督は「たった1人の個人記録のために半世紀越しの日本一の夢を潰した監督」として球史にさらなる不名誉を刻み込むことになっただろう。

私は、かつて野球部に所属していた人間として、落合監督のこの“非情”采配を支持する。別に山井という投手を信頼していないわけではないが、野球場には魔物が住んでいて、このような大舞台で時々運命にいたずらをする。完全試合やノーヒット・ノーランなどの記録がかかった試合では、ほんのちょっとした緊張感の途切れが一気に流れを変えてしまうことがよくある。玉木氏はその恐ろしさをご存じないのだ。

私は、今日の日本シリーズ第5戦を見て、中日ドラゴンズで一番成長したのは実は落合監督ではないかと思った。9回のあの非情采配は、落合監督が岩瀬に絶対の信頼を置いていなければ決してできることではないからだ。

本当はもっといろいろ書きたいことがあった。クライマックスシリーズを巡る問題や、シリーズMVPを獲って見事な「再チャレンジ」を果たした中村紀洋のことなどである。それらは改めてまた書く。
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