人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

御巣鷹から29年・・・今ごろフジが特集番組を放送、その真意は?

2014-08-11 22:23:16 | 鉄道・公共交通/安全問題
「ドーン、ドーン、ドーン」日航機墜落30年目に判明した爆発音 フジが特番(産経)

まぁ、報道しているのが産経だし、フジサンケイグループによる宣伝、煽りの可能性もある。もちろん、当時の技術では解析できなかったボイスレコーダーの音声がわかるようになることは大切だが、やはり30年近い年月の流れは大きく重い。ボイスレコーダーの解析が進んでも、それだけで「圧力隔壁破壊説」を覆せるようほどの新事実が出るとはとても思えない。私は一応、録画予約をしてはいるが、冷静に見ようと思っている。

123便のボイスレコーダーの音声は、事故から15年後の2000年に流出、TBSテレビの番組でダイジェスト版が流された。殺人罪の時効がちょうど成立する「15年」でボイスレコーダーの音声がテレビ放送されたことを不審に思う声は当時、あちこちで聞かれた。

850812JAL123便ボイスレコーダー


この音源は当時、放送されたものと思われるが、爆発音が2~3回聞こえたことは周知の事実である。「ドカン、ドカン」という爆発音が冒頭、2回聞こえるが、聞きようによっては「ドン」「ドン」「ドーン」と3回であるように聞こえなくもない。それを今さら「衝撃音が3回確認できた」「新事実」と言われても釈然としないものがある。

上の音声ファイルを聞く方は、2回(あるいは3回)とされる衝撃音の直後の会話に注目してほしい。「ブーブーブー」と警報が鳴り始めた後、「まずい」「なんかわかったの」という声が聞こえないだろうか。

1985年の事故当時、運輸省航空機事故調査委員会(現在の運輸安全委員会の前身)が公表したボイスレコーダーの筆記録では、この部分が「なんか爆発したぞ」となっていた。この部分が「なんかわかったの」「なんか爆発したぞ」のどちらなのかを巡っては、事故調委員の間でも論議を呼んだし世間の大きな関心も集めた。事故調の発表に対して、一部の委員から「衝撃音の正体が何か、コックピットでまだ何もわかっておらず、123便がスコーク77(非常事態)も宣言する前の段階でなぜ爆発とわかるのか」と疑問が出された。当時、国が描いたシナリオである圧力隔壁崩壊説へ“誘導”するためには、この部分がどうしても「爆発したぞ」でなければならない事情があった、とされ、一気に事故調報告改ざん疑惑が噴出したのがこの部分を巡ってであったことを考えると、当ブログはまずこの部分がどのように「解明」されるのかに注目している。

12日にこの番組を見る方は、この部分に最も注目してほしいと思う。番組を見て、何か思うところがあれば、明日以降また追記したい。

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